ボーダフォン3G端末を韓国で使える──W-CDMA方式で国際ローミング

» 2005年05月30日 15時16分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 ボーダフォンが6月7日から、韓SK TelecomのW-CDMAネットワークを使った国際ローミングサービスを開始する。日本のボーダフォン3G端末ユーザーは、日本で使っている端末をそのまま韓国に持ち出して利用可能になる。

 対応するのは音声通話とショートメッセージサービスで、サービスエリアはソウル市内のみ。ボーダフォンライブ!とパケット通信は、6月以降サービスを開始する予定としている。国際ローミングに対応する端末は、802Nを除く902、802、702シリーズ。

 音声通話の料金は、滞在国内が1分25円、日本向けが1分125円、他国向けが1分265円、着信が1分70円。ショートメッセージ(SMS)は1通100円で、着信は無料。

CDMAネットワークだけではない韓国

 韓国はCDMAネットワークが主流のため、同じ通信方式を採用しているKDDIがau携帯電話で国際ローミングを提供中。これまで日本で使っている携帯をそのまま韓国で使えるのはauのグローバルパスポート端末のみで、KDDIもそれを強くアピールしていた(2004年5月の記事参照)

 ただ韓国でも2003年から、SKTとKTFがW-CDMAの商用サービスを開始しており、2006年までには対応地域と会員数をSKTが84カ所20万会員、KTFが45カ所5万会員に拡大するとしている(5月2日の記事参照)。日本の通信事業者との国際ローミングには注目が集まっており、最初に名乗りを上げたのがボーダフォンとなった。

 なお、NTTドコモも時期は未定としながらも「韓国とのW-CDMAネットワークを使った国際ローミングの準備を進めている」(ドコモ広報)という。

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