電子マネー、認知度は高くても普及度は今一歩

» 2005年04月15日 17時28分 公開
[ITmedia]

 BCN総研は4月15日、電子マネーの利用動向に関する調査結果を発表した。有効回答数は1723人(男性64.8%、女性35.2%)。

 これによると、電子マネーの認知状況は、「機能などを詳しく知っている」が12.6%、「概要を知っている」が50.2%と、6割強の人がおおむね知っていることがわかった。「名前を聞いたことがある程度」の人も含めると、ほぼ全員が電子マネーを認知している。

 しかし、実際に電子マネーを利用した経験を持つ人は3割半ばと少ない。

 利用経験がある電子マネーの種類は、「Suica」が最多で45.7%。次いで「Edy」(38.4%)、「WebMoney」(32.9%)が続いた。

 利用したことがある場所のトップ3は「電車・バス等の交通機関」(41.8%)、「インターネットショッピング」(37.1%)、「コンビニエンスストア」(31.2%)だった。

 利用経験者が今後整備して欲しい点は、「利用可能な店舗などの場所の拡充」が67.3%でもっとも多かった。次いで、「ポイントサービス等の付加サービスの充実」(57.3%)、「購入・チャージできる場所・手段の拡充」(50.6%)と、上位3項目を挙げる人がいずれも5割を超え、改善すべき点は多いようだ。

 電子マネー自体に対する評価は、利用経験者の64.1%が「非常に便利だと思う/便利だと思う」と答え、今後の利用意向でも70.8%が「積極的に利用していきたい/利用していきたい」とした。

 一方、利用経験がない人のうち、今後利用したいと考えているのは16.8%にとどまった。逆に26.8%は「利用したくない/あまり利用したくない」と否定的だが、半数以上は「どちらともいえない」と答えている。

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