MMSで感染する初の携帯電話ウイルス「Commwarrior」

Cabirに続き、またSymbian Series 60搭載携帯が感染する新種のウイルスが発見された。MMSとBluetoothを使って拡散する。

» 2005年03月08日 08時54分 公開
[ITmedia]

 携帯電話のマルチメディアメッセージングサービス(MMS)を使って拡散する新種のウイルス「Commwarrior.A」が発見されたとして、セキュリティ企業のF-Secureが3月7日、情報を公開した。MMSで感染する携帯ウイルスは初めてと見られる。

 F-Secureによれば、このウイルスはSymbian Series 60プラットフォームに感染。MMSとBluetoothを使って拡散する。MMSは画像、オーディオ、ビデオなどを添付できるテキストメッセージ。携帯ウイルスでこれまで見つかったものは感染手段にBluetoothを使っていたが、Bluetoothでは近くにある携帯にしか感染できないのに対し、MMSウイルスは電子メールウイルスと同様、ものの数分で世界中に感染を拡大できる可能性があるとF-Secureは指摘している。

 Commwarriorが送りつけるメッセージの内容はさまざまで、「Dr.Web New Dr.Web antivirus for Symbian OS. Try it!」「3DGame 3DGame from me. It is FREE !」「MS-DOS MS-DOS emulator for SymbvianOS. Nokia series 60 only. Try it!」などのテキストが使われているという。

 発祥地はロシアと見られ、同ウイルスがシステムフォルダに植えつけるファイルには「CommWarrior v1.0 (c) 2005 by e10d0r OTMOP03KAM HET!」というテキストが含まれる。「OTMOP03KAM HET!」はロシア語で「No to braindeads」というような意味。

 F-Secureで現在詳細を分析中だが、これまでのところ2種類のバージョンが見つかっているという。

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