「Notesはどうなる?」──そんな不安を払拭するのが、今回のLotusphereでIBMに課せられた使命だ。アンブッシュ・ゴヤールGMに話を聞いた。
1月下旬、フロリダ州オーランドでNotesの20周年を祝うLotushpere 2005が開催された。2002年の同カンファレンスにおいてJ2EEによるNotes/Dominoのコンポーネント化が打ち出されて以来、顧客や開発者らは揺れてきた。「Notesはどうなる?」──そんな不安を払拭するのが、今回のLotusphereでアンブッシュ・ゴヤールGM(Workplace、Portal、およびCollaborative Software担当)に課せられた使命だ。初日のオープニングジェネラルセッションで、将来のサポート打ち切りを連想させた「2レーンハイウェー」を修正したゴヤール氏に話を聞いた。
ITmedia クライアントサイドで機能やサービスを統合できるIBM Workplace Client Technologyは、とても興味深い技術だと思います。
ゴヤール IBM Workplace Client Technologyは、クライアントサイドのポータルをつくる場合にキーとなるテクノロジーです。Notesがプラグインされるし、今回発表した「Activity Explorer」もそこに組み込まれ、共有文書のリポジトリも持つことができます。それらのすべてがサーバから管理され、オフラインでもオンラインと同様の作業が行えます。
サーバサイドのポータル製品であるWebSphere Portalが、Dominoアプリケーションであろうが、COBOLであろうが、その投資を保護することができるのと同じように、クライアントサイドでもポータルを構築し、Notesへの投資を保護することができるのです。
われわれはIBM Workplace Client Technologyに対してさらに多くの機能、例えば、Activity Explorerのような新しい機能をどんどん対応させていきます。それによって人の生産性はもっと改善されるはずです。われわれはインボックスやスケジューラーを書き換えているわけではありません。プラグインを開発してIBM Workplace Client TechnologyにNotesを取り込み、Activity Explorerのような新しい機能と連携できるようにすることでさらにその価値を高めたいと思っています。
ITmedia 新しく追加される機能はJavaで開発されていくのでしょうか。
ゴヤール 新しい機能は、IBM Workplace Client TechnologyのベースとなっているオープンソースのEclipseフレームワークで開発していきます。プラグインアーキテクチャで書き換え、Notesと連携できるようにします。Eclipseフレームワークで書くのです。Eclipseには、Java以外にもスクリプティングのようなコンポーネントを統合するメカニズムがあるのです。
ITmedia Dominoはどうでしょうか? かつてはDominoの機能をJ2EEのコンポーネントとして提供するとしていました。
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