スマトラ沖地震便乗の詐欺サイトやスパムが横行――FBIが注意勧告

スマトラ沖地震のチャリティーと偽った詐欺やスパムが横行していると、FBIが警告している。

» 2005年01月07日 07時39分 公開
[ITmedia]

 スマトラ沖地震の被害に便乗して電子メールやWebサイト経由で金銭を騙し取ろうとする手口が横行しているとして、米連邦捜査局(FBI)が1月6日、ホームページで注意を呼びかけた。

 それによると、正規の支援団体を装って寄付を呼びかける偽サイトが複数開設され、この中にはアクセスしてきたコンピュータにウイルスを植えつけるトロイの木馬が仕込まれたものもあるという。

 スパムメールでは、行方不明者の捜索を持ちかける内容や、米国外の銀行に義援金を積み立てて津波被害救済に充てると称して寄付を募る内容、津波被害で残された遺産を引き出すためと称して個人情報や口座情報などの開示を求めるものなどが報告されている。

 FBIのインターネット犯罪苦情センターではこうした報告を受け、業界や国内外の捜査機関と協力して犯人の摘発に努めているという。

 FBIでは、このような便乗詐欺に騙されないため、1)スパムメールには返信しない、2)生存者や外国の政府当局者を名乗って米国外の銀行預金に関して手助けを求める話は疑ってかかる、3)非営利組織に寄付する場合は名のある団体のサイトを直接訪れ、別のサイトからのリンクをたどらない、4)被災地の写真が添付されていると称する電子メールはウイルス付きの可能性があるため注意する――などを呼びかけている。

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