海外旅行・出張の財布代わりに――「グローバルマネー」サービス開始

» 2009年07月01日 12時00分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 海外に出かけるときに悩むのが、「現地で使うお金をどうするか」。大量の現金を持っていくのは不安だし、海外で利用できる銀行口座を持っている人は少ない。クレジットカードを持っていれば、現地のATMでキャッシングをすれば両替の手間もかからないが、キャッシングには抵抗がある人も多いだろう。

 トラベルバンクは7月1日、VISAトラベルプリペイドカード「グローバルマネー」の販売を開始した。クレジットカードのような与信審査がないので、高校生以上の日本居住者であれば誰でも申し込みができる。

 トラベルバンクはJTBグループの企業。グローバルマネーの主なユーザーとしては海外旅行者を想定しており、このほか海外出張者、海外への留学生などを対象に販売していく。

カードデザインは2種類。右側は2010年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会を記念した限定デザイン

手数料は1回200円

 グローバルマネーは、海外で利用できるVISAのプリペイドカードだ。年会費は1050円、ATM手数料は1回あたり200円。カードは3年間有効で、このほか解約時の手数料(残高を指定口座へ振り込む手数料を含む)が1050円かかる。

 カードを発行すると三菱東京UFJ銀行に専用口座が開設されるので、事前に海外で利用したい額を入金しておく。渡航先では、VISA加盟店でショッピングができるほか(VISAカードと同様、サインして利用する)、ATMから現地通貨で現金を引き出せる(カード発行時にトラベルバンクが指定する4ケタの暗証番号を利用)。不足した場合は専用口座に入金することにより、繰り返し利用できる。申込はWebサイトから申込書をダウンロードし、パスポートのコピーをはり付けてFAXまたは郵送する。利用履歴の確認もWebから行う。申込から最大10日でカードが発行される。

 トラベルバンクによれば、(1)海外のATMから現地通貨でお金をおろす、(2)クレジットカードのようにショッピングができるという2つの機能を備えたプリペイドカードは日本初。「クレジットカードと違い、与信審査がないので、高校生以上の日本居住者なら誰でも持てる気軽なカード。事前に入金した残高の範囲内での利用になるので、計画的な支出ができる。海外旅行時の財布代わりに使ってほしい。また、出張時に利用した経費精算の合理化が図れるということで、企業からの問い合わせも増えている」(トラベルバンク執行役員の中山精一氏)

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