特集:あなたの知らない香港、深セン夏休みは海外へ(1/4 ページ)

» 2009年06月19日 12時59分 公開
[ITmedia]

 香港から陸路で行ける中国広東省の街、深セン。外国企業の工場が集まる経済特区で、商業が盛んな大都会として知られるが、実はそんな深センに、のんびりと楽しめる穴場リゾートがあった。

中国深センの海でトロピカル気分を味わう

 香港旅行のガイドブックを見ると、巻末のほうで少しだけ「深セン」の情報に触れていることが多い。中国広東省の深センは、商業地や繁華街、高層ビルが建ち並ぶ大都会。香港から鉄道やバス、またはフェリーを使って約1時間で行くことができ、日本人の短期旅行ならパスポートのみで簡単に入境できる。国際都市香港とは違った、大陸ならでのカオス的な雰囲気を味わいたいなら、足をのばしてみよう……。そんなふうに紹介されている。

高層ビルが立ち並ぶ、深センの市内中心部
電脳街の雰囲気も、香港のそれとはちょっと違う

 だが、深センの見どころは都市部だけではない。活気あふれる市内中心部から車で東に進むと、ほどなく車窓の風景は一変し、緑が生い茂る山あいの田舎町となる。そして、山間道路をさらに進むと、視界の先に現れるのは青い海と白い砂浜。「えっ、ここが中国? しかも、大都会深セン!」と思わせる、大鵬湾の美しい海岸線に到達する。

 実は、深センの西側(后海湾側)は、珠江デルタと呼ばれる工業地帯だが、東側(大鵬湾)の海には、穴場ともいえる美しいビーチリゾートが広がっている。そもそも深センは年間の平均気温が26度以上の温暖な気候で、春から秋にかけて海水浴やマリンスポーツを楽しむにはうってつけなのだ。

 そんな深セン東部のビーチリゾートの中でも特に人気が高いのは「大梅沙海浜公園」。ここは無料開放された公共のビーチで、約1.8キロメートルの砂浜には整備された遊泳エリアがある。ジェットスキーやパラセーリング、ビーチバレー、バーベキュー、シャワー、レストランなどの施設がそろい、格安で南国気分を味わうには絶好の場所だ。

巨大オブジェが目印の、大梅沙海浜公園。白く輝く砂浜、透き通った水はまさにリゾート地で、大陸や香港からの観光客でにぎわっている。海水浴シーズンは春先から秋までで、水着は格安のものを現地調達できる
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