“ペルソナ管理”手帳――クオバディスの新作「Time & Life」仕事耕具

» 2009年06月03日 20時11分 公開
[杉本吏,Business Media 誠]

 ビジネスパーソンとしての自分、父親としての自分、1人の時間の自分――人はいくつものペルソナを持っている。そんな「1人で何役もの自分をこなす現代人」をターゲットにした手帳を、クオバディスの展示会で見かけた。2010年版の新作「Time & Life」だ。


 クオバディスの手帳の特徴である、縦に時間軸を取ったバーチカルタイプ。見開きに1週間をレイアウトし、平日と週末に同じだけの書き込みスペースを割いている。一般的な手帳では、平日と比べて週末のスペースが小さいことが多いが、Time & Lifeは「ビジネスもプライベートも1冊にまとめられる」(クオバディス)ことを重視したためだ。

 ページを開いたままキープできるリングノート仕様で、カバーには同社製品の中で最も柔らかい合皮素材を使用した。取り外して好きなページに差しこめる「オレンジページ」「ブルーページ」を16枚ずつ備え、「今週は予定が多くて紙面が足りない」といった場合でも、その週に取り外しページを差し込んで“増ページ”できる仕組みだ。


 タイムラインは7時から22時までで、19時〜22時の3時間はプライベートタイムとしてグレーで色分けしている。食事やスポーツ、タイムスケジュールに関するアドバイスが書かれたページや六曜一覧ページなど、付録ページも収録。ページの角にはクオバディスではおなじみのミシン目が入っており、書き込んだページの角を切り取っておくことで、最新のページを直接開ける。このほか、両面から記入できるアドレス帳/メモ帳や、しおりとしても使えるゴムバンドが付属する。

 サイズは16×16センチ(4830円)と10×15センチ(3780円)の2種類。カラーはレッド/オレンジ/プルシアンブルー/ラズベリーの4色をそろえる。

据え置き型手帳との組み合わせもおすすめ

 Time & Lifeは、ビジネスもプライベートも含めた予定を1冊で管理するというコンセプトの製品だが、「(21×27センチや16×24センチ程度の)サイズの大きな手帳と合わせて使うのもおすすめ」(クオバディス)だという。

横長タイプのリングノート「アジェンダスコップ」(2008年の展示会で撮影)。上下開きで、上ページには3カ月分のカレンダーと、一週間大きなメモ部分、下ページには8時から19時までのスケジュール部分がある

 文庫本サイズのTime & Lifeを持ち歩く一方で、「アジェンダスコップ」のように大きめの手帳を会社に据え置きにして使う。このときのポイントは、「据え置きの手帳をチームで共用する」ことなのだそうだ。

 「机の上に開いておいて、周囲の人がいつでも自分の予定を確認できるようにしておく。さらに、『ミーティングを入れたい』という人には、自分の据え置き手帳に自由に書き込んでいいよ、と伝えておく。そういった使い方をしている人もいるようです」(クオバディス)。書き込めるスペースも大きい据え置き型手帳であれば、掲示板やホワイトボードのような使い方もできるというわけだ。


 自分の個人的な情報はプライベートもビジネスも1冊にまとめて、普段から持ち歩く。一方、サイズの大きい据え置き型の手帳は「コミュニケーションツール」として社内の情報を共有するのに使う。人がさまざまな役割を使い分けるのと同じように、手帳にも“それぞれの役割”を割り当てて利用してみるのもいいかもしれない。

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