伝説のモデルが集結――レイバンのサングラスコレクション「THE ICONS」登場：＋D Style News

[小笠原由依，ITmedia]

　アイウェアブランド・レイバンの原点は、機能性を重視したパイロット用のサングラス。1923年に当時の米国陸軍中尉から太陽のまぶしさや紫外線から目を保護するサングラスの開発を依頼されたことに始まった。

　そのモデルは、1930年に米国陸軍航空隊で制式採用。その後も研究開発が続けられ、1937年に最初に発売されたのが今なお人気を保つ「AVIATOR（アビエーター）」だ。

　今回、70年あまりの歴史を持つレイバンのサングラスの中でも、同社が掲げる“フォーエバー レイバン”の哲学が流れる伝説的な9モデルを集めたコレクション「THE ICONS」が発表された。現在販売されていないモデルも復活を遂げる。4月中旬から販売される、その特徴的なモデルたちを年代ごとに紹介しよう。

1930年代

　レイバンの原点とも言えるのが前述したアビエーターだ。特徴的なティアドロップシェイプのレンズはスタイリッシュさだけでなく、人間の目の動きと同じ範囲をカバーし、最大の視野を確保する機能性も併せ持つ。

　アビエーター登場の翌年、1938年には屋外で働く人のために作られた「OUTDOORSMAN（アウトドアーズマン）」とシューティング用にデザインされた「SHOOTER（シューター）」も登場した。両モデルともに、ブローバーがレンズ上部に渡されており、額から流れ落ちる汗が目に入るのを防ぐ。シューターには、強度を高めるためのリングがブリッジに施されている。

　3モデルとも、素材のメタルとティアドロップシェイプのレンズがその印象を精悍（せいかん）なものにしている。

1950年代

　アウトドアーズマンとシューターの発表から14年たった1952年には「WAYFARER（ウェイファーラー）」が誕生した。ボブ・ディランからマドンナまで数多くのアーティストが“自由と個性のシンボル”として身につけたと言われているこのモデルは「反体制スピリットの象徴」でもあるという。「ブルース・ブラザーズ」「ティファニーで朝食を」などの映画でも登場している。

　1957年に発売された「CARAVAN（キャラバン）」はダブルブリッジが印象的なモデルだ。洗練されたイメージを持ち、スクエアラインのレンズはアビエーターとともに人気を博した。スリムで直線的なラインが、都会的かつクラシックなスタイルを演出している。

1960年代

　1960年代には1965年に「OLYMPIAN（オリンピアン）」が、1967年には「BALORAMA（バロラマ）」がリリースされた。共通の特徴としてワイルドなレンズカーブが挙げられる。

　オリンピアンは、フロントからテンプルがまっすぐに伸びるデザインが印象的。映画「イージー★ライダー」でも使われ、ファッションサングラスにおける地位を確立したモデルだ。バロラマは、控えめで気品あふれるデザインが特徴で映画「ダーティー・ハリー」にも登場している。

1980年代

　1984年には、アクティブでファッション志向の高い人に向けて「CATS（キャッツ）」が誕生した。大きめのレンズとソフトなフレームシェイプ、微妙につり上がった猫のような目元がこのモデルの魅力だろう。掛け心地が軽く、女性のフェイスラインにフィットする。

　映画「JFK」や「マルコムX」、「リプリー」などで知られる「CLUBMASTER（クラブマスター）」は1986年に誕生した。テンプルとブローバーはアセテート製で、フレームにはメタルを施すことで上品に仕上げている。

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　「THE ICONS」は以上の魅力的な9モデルで構成される。3月3日には、このコレクションの発表を祝って東京・恵比寿でリリースパーティーも行われた。商品発表、ドリンク＆フードサービスのほか、アビエーターを身につけた布袋寅泰氏が登場、シークレットライブを行ったこのスペシャルなパーティーは動画でお楽しみ頂きたい。