コンセプトは“MODE&CHIC”――バッグショップ「Y'SACCS 表参道」リニューアルオープン+D Style News

» 2009年03月09日 20時58分 公開
[小笠原由依,ITmedia]

 1986年に、服飾雑貨ブランドとして誕生した“Y'SACCS(イザック)”。ファッションデザイナー・山本耀司氏で知られるワイズフォーメン・ヤマモト社との共同出資によって設立され、2001年に生産性の向上を目指し独立、現在はバッグメーカー・シカタのオリジナルブランドになっている。

photo オープン前のレセプションでにぎわう店内

 このような変遷を経て今年23年目を迎えたイザックが、今シーズンから「MODE&CHIC」をコンセプトに掲げて生まれ変わるという。今シーズンから来シーズンに掛けて行われるブランドリニューアルでは、従来製品の持つ機能性を維持したまま、ミニマル&スタイリッシュな製品作りを行っていく予定。その第1弾として3月7日、東京・表参道にある「Y'SACCS 表参道」がリニューアルオープンした。

 一新された店内は、コンセプト通り「MODE&CHIC」な雰囲気。黒と白を基調にしたミニマルなスタイルで、整然と商品の並べられた見やすいディスプレイが印象的だ。側面をガラス張りにすることで、開放感を出したという。

ユニセックス、エイジレスもテーマに

 いくつかお勧めの新作を紹介したい。まずは、オープンを記念して登場したY'SACCS 表参道限定の「ゴート革トートバッグ」だ。同モデルは、レギュラーコレクションとして展開されるキャンバス地のトートバッグのスペシャルエディションで、シンプルながらも革特有の上質感がある。素材には、軽さと柔らかさが特徴のヤギ革を使用した。持ち手を細くとり綿を入れることで肩にもかけやすい造りになっている。小型が290(幅)×330(高さ)×140(奥行き)で、大型が340(幅)×380(高さ)×180(奥行き)ミリの2サイズ展開。価格は小型が2万7300円で、大型が3万1500円。カラーは白と黒の2種類。

photophotophoto 「ゴート革トートバッグ」(左)。マチは深い(中央)。内ポケットには電磁波シールド生地が採用されている(右)

 注目すべきは内ポケットで、電磁波シールド生地を利用し、スキミングを防ぐ「ROBO parado」を採用している。この内ポケットに財布を入れれば、電磁波が遮断されスキミング被害を未然に防ぐことができるという。「製品に何か付加価値を付けたいという思いや、近年スキミング被害が増えているという情報を聞いて取り入れた。今後の製品にもどんどん取り入れていきたい」(シカタ社長の志方剛氏)。

 同ブランドは、今シーズンからのターゲットに「ユニセックス」を挙げている。その特徴が色濃く出ているのが新作のリュックサックだ。近未来的なシルバーが印象的で女性にも男性にもお勧めできる。サイズは、340(幅)×380(高さ)×150(奥行き)ミリで「メンズでも持てるように、少し大きめに作るなどの工夫をしている」(担当者)。カラーはシルバー以外に、エナメルの白、黒、ブラウンも展開している。価格は、1万1550円。

photophoto リュックの裏地はチェック柄と、さりげないこだわりも(左)。右側に置かれているのは小型モデル(右)

 店長・小林あゆみさんが+D style読者にお勧めするのは型押しのブリーフケース。素材には牛革を採用した。大きさは420(幅)×270(高さ)×110(奥行き)ミリで、ジッパーが側面の一番下まで下がる。加えて、両脇が蛇腹状になっているため荷物が多くても中を見やすい。外見から思わせるよりマチは広く、1泊くらいの小旅行であれば事足りそうだ。カラー展開は、クロとチョコの2色。価格は4万950円。

photophoto 型押しのブリーフケース(左)。ジッパーはバッグ側面の底まで下がる(右)

 上記の3製品以外にもショップ一押しの製品を写真で紹介しよう。

photophotophoto リュックサック、ショルダーバッグ、ハンドバッグとしても使える4ウェイのキャリーバッグもラインアップ。旅行帰りにはバッグとして持って、お土産などの入りきらない荷物をキャリーバッグに乗せてもいいだろう
photophoto 馬革を使ったヒョウ柄の個性的なリュックサックも(左)。
photo 底にジッパーが付いており下から開けることもできる。大荷物でも荷物の出し入れが楽だ

 これからも「MODE&CHIC」をコンセプトに据え、新製品を開発・発表していくイザック。その勢いはますます加速をしていくとのことで、今後の展開にも注目だ。

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