今度の腕時計はマッハまで測れる!?――「2009 Spring/Summer CASIO 時計新製品発表会」+D Style News

» 2009年03月04日 21時30分 公開
[小笠原由依,ITmedia]

 カシオ計算機は3月4日、同社から2009年春夏に新しくリリースされる時計製品を展示する「2009 Spring/Summer CASIO 時計新製品発表会」を開催した。会場には、おなじみの「G-SHOCK」シリーズから、メタルアナログの「EDIFICE」シリーズまで、春夏の新ウォッチが集結した。注目のモデルをピックアップしていきたい。

登山から航空機まで

 まずはスポーティーなウォッチに注目しよう。スポーティーモデルといえば、2009年2月に日本投入された「EDIFICE」シリーズが挙げられる。若い男性をターゲットにしたメタルアナログウォッチとして、「カシオ計算機がこれまで培ってきたテクノロジーを利用して、時計の中でアクティブさやスピード感、躍動感を表現していくブランド」(同社)だ。以前紹介した多層構造のダイヤルが特徴的な電波ソーラーモデル「EQW-M1000DB-1AJF」、「EQW-M1000D-1AJF」も展示されていた。

photo 「EFE-500J」

 同じくEDIFICEブースには、5月の発売を予定する「EFE-500J」シリーズも展示されていた。電波・ソーラーには非対応だが、ダイヤルに金属を採用しブルーやオレンジなどの鮮やかなカラーに染まっている。価格は2万8350円。

 アウトドア派に向けた「PRO TREK」シリーズからは、「MANASLU(マナスル)」と名付けられたアウトドアウォッチ「PRX-2000T」が登場した。ボディを11.3ミリの薄型にしながら、方位/高度・気圧/温度が計測できる3種類のセンサーと、時間表示用と方位表示用液晶の2枚を重ねた2層液晶を搭載した。特徴的な名前は、1956年に日本隊が初めて登頂に成功したネパールの山「MANASLU(マナスル)」からもらったという。

photophoto (写真左)「PRX-2000T」。(写真右)「PRX-2000T」(上)と「PRW-1000」(下)では、PRX-2000Tのほうがかなり薄い

 この2層液晶は過去に発売された「PRW-1000」にも搭載されているが、同モデルのケースの厚さは16.8ミリとボリュームがある。後に発表された「PRW-1300」では小型軽量化を図り、厚さを11.5ミリまで落としたが、特徴的な2層液晶は採用されていない。今回は「2層液晶が好評だったため、再搭載しつつも薄型の製品を開発した」(担当者)とのこと。

 新開発の小型圧力センサーの採用、ソーラーに使われるガラスの薄型化、ガラスを重ねる際に取っていた空間を減らして密度を高めるなどいくつかの工夫をすることで2層液晶と薄型のケースを両立させたという。4月1日に販売を開始し、価格は9万9750円。

photo 「GW-2000-1AJR」

 新社会人をターゲットに据えた「FIRE PACKAGE」シリーズの2009年モデルも展示されていた。今年のコンセプトは“航空機の計器”で、大きめで目立つ12時のインデックスや時針に配されたオレンジ色が、視認性だけでなくデザイン性も高めている。ベゼルのタキメーターにもコンセプトを反映、マッハまで表記した。「GW-2000-1AJR」にはソーラー駆動システム・タフソーラーと、世界6局標準電波を受信するマルチバンド6を搭載。ブラックIP加工を施したメタルベゼルを採用する「G-1100B-1AJR」は、全体的にブラックでまとめられている。3月の発売を予定しており、価格はGW-2000-1AJRが3万2550円、G-1100B-1AJRが2万5200円。


原点を忘れずに最新技術を搭載

 安定した人気を保つベーシックなモデルにも注目しよう。メタルと樹脂のコンポジットケース・バンドを採用する「MT-G」。同シリーズの中でも、針位置補正機能などを搭載するムーブメント「タフムーブメント」を採用したモデルから新色が登場した。

photo 「MTG-1500B-1A5JF」

 新しい「MTG-1500B」シリーズはデジアナ仕様で、全体をブラックで統一している。同じブラックでも「MTG-1500B-1A1JF」はモノトーン仕上げで、「MTG-1500B-1A5JF」はインデックスやダイヤル外周にローズゴールドをあしらった。5月下旬に販売開始を予定しており、価格はMTG-1500B-1A1JFが7万0350円。

 初代G-SHOCKのデザインを踏襲する「GW-5000」シリーズや、“3つ目”が印象的な「DW-6900」をベースにする「GW-6900」も登場。両モデルともに、マルチバンド6を搭載。デザイン面などで原点回帰をしながらも、最新の技術を搭載したモデルに仕上がっている。


 今回紹介した以外にも注目のモデルはまだまだたくさんある。次回は色鮮やかで印象的なモデルたちを紹介したい。

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