日本初上陸ウォッチもチェック――「第1回 国際時計展」+D Style News

» 2009年01月23日 15時07分 公開
[山田祐介,ITmedia]
photo 会場の様子

 1月21〜24日まで、時計の商談展示会「第1回 国際時計展」が東京ビッグサイトで開催されている。アジア最大級の時計展示会に発展させるべくスタートした同展示会――出展したブランドの中で、気になったいくつかをここで紹介しよう。


エヴィス

 “カモメマーク”と呼ばれるヒップポケットのペインティングでおなじみのエヴィス(EVISU)ジーンズ。そのブランド名を冠した腕時計が登場したのをご存じだろうか? 昨年末から日本での販売を開始し、ジーンズ同様、素材やファッション性にこだわったモデルを展開している。近未来的かつドレッシーなデジタルウォッチをはじめ、ETAやRONDAといったスイス製ムーブメントを搭載したアナログウォッチ、デジタル×アナログのコンビネーションモデルと、ラインアップの幅は広い。もちろん時計には、EVISUのロゴやカモメマークがキラリと光る。

 ボリューム感タップリのボディにゴールド×ブラックの配色……などなど、いずれのモデルもインパクトのあるルックスだ。ファブリックバンドと革バンドの付け替えができるモデルや、バンドの裏地に柄を施したモデルなどもあったりと、ファッションブランドらしいこだわりが伝わってくる。展示会でも反響はかなり大きいようで、今後は販売店も増えていくだろう。

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photophoto スイスムーブメント搭載のアナログモデル。写真左の「EV-7005-02」は、8万2950円。写真右の「EV-7009-33」は、6万8250円

オークリー

 オークリー(OAKLEY)というと、プロゴルファーの宮里藍さんなどプロアスリート御用達のスポーツサングラスが有名だが、時計の世界でもスポーティー&ラグジュアリーな外観とテクノロジーを組み合わせた、意欲的なモデルを発表している。例えば独自の特殊ラバー素材アンオブタニウム(Unobtainium)をバンドに利用したモデルは、同社ならではのフィット感を実現してくれるだろう。この特殊ラバーは汗などの水分によってグリップ力を増すもので、同社のサングラスにも使用されている。

photophoto 「ミニット マシーン」のチタンバンドモデル。価格は15万7500円

 デザイン面で強烈なインパクトを放っていたのは、戦車のモチーフが盛り込まれた「ミニット マシーン」シリーズ。メタルバンドモデルを横から見ると、その姿はまさに戦車の無限軌道である。ケース素材はチタンを採用し、スクエアの文字盤にはクロノグラフ機能を備えたアナログ6針と大きな日付表示。素材が軽量なチタンのため、見た目のゴツさとは裏腹に装着感は軽い。

サンドス&バーセロイ

 ヨーロッパ各地でブランドを展開し、2009年から日本でも取り扱いが始まる「サンドス(SANDOZ)」と「バーセロイ(VICEROY)」。F1ドライバーのフェルナンド・アロンソや、俳優のアントニオ・バンデラス、リチャード・ギアなど、世界的な著名人をブランドキャラクターに据えている。まだ日本での正式な価格も決定していないとのことだったが、今後、雑誌等で広告を目にすることもあるだろう。

photophotophoto サンドスのコレクション

 スイスメイドの高品質を誇るサンドスは、1870年に機械式時計のファクトリーとして誕生した老舗ブランド。アロンソがキャラクターを務めるだけあって、カーボン素材をあしらったクロノグラフモデルや、タイヤのトレッドパターンを思わせるラバーバンドモデルなど、スポーティーなウォッチが多数ラインアップされている。メインの価格帯は5万〜10万円、フラッグシップモデルで30万円台で、セカンドウォッチとしての需要も高そうだ。

photophoto バーセロイ

 一方バーセロイは、20〜30代にウケそうなカジュアルなラインアップで、価格もサンドスより手頃に設定されている。時計以外にも、ジュエリーやバッグといったファッションアイテムを展開。

スカーゲン

photophotophoto 左から、チェルーブロッサム(1万4700円)、ビッグデイトシリーズ(1万8900円)、355XLシリーズ(1万6800円)

 北欧・デンマークからやってきたシンプル&モダンな腕時計「スカーゲン」のブースには、2009年の新作モデルがディスプレイされていた。桜をモチーフカラーにした日本限定モデル「チェリーブロッサム」をはじめ、ブランド初のビッグデイト表示を採用した「ビッグデイトシリーズ」などが登場する。

HTO

 HTOは、独立時計師であるヴィアネイ・ハルター氏がムーブメントを手掛ける、日本初上陸のブランド。独立時計師といえば、持てる技術の粋を集めた機械式ムーブメントで芸術的な作品を生み出す“匠”だが、この新ブランドH2Oの「GRAND VOYAGEUR(グラン・ヴォワヤジュール)」はクォーツが使用されている。とはいっても、動力はあくまで“機械式”。クォーツを働かせる電力を自動巻きの機構でまかなうオートクォーツ(キネティック)だ。ETAのムーブメントにハルター氏が手を加えているとのことで、裏蓋のシースルーバックからその動きを楽しむことができる。

photophoto GRAND VOYAGEUR

 ステンレススチールのケースに、フランスの駅時計からインスパイアされた現代的な文字盤を備える。価格は65万円とのこと。

ベチェイー

 ハンガリーの独立時計師、アーロン・ベチェイー氏のブランド「ベチェイー(BEXEI)」からは、同氏初の腕時計コレクションとなる3軸トゥールビヨン「プリムス(PRIMUS)」がお披露目された。2年の歳月をかけて開発され、ボールベアリングを使用せず、ジュエリーベアリングのみで3つの回転軸をもつ、ユニークな3軸トゥールビヨンを完成させた。金の歯車や装飾など、貴金属や宝石を贅沢に使った作品。

photophoto 3次元の動きを見せるテンプ

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