コダワリのデジタル筆記具:“赤いヤツ”は3倍スラスラ書けるか――「REDFLY」 (1/2)

紙にペンで字をつづるがごとくスラスラと文章を作成できる“コダワリのデジタル筆記具”を探る新連載がスタート。第1回はWindowsケータイを同期させて使う、モバイルコンパニオンという新しい選択肢――「REDFLY」を紹介する。

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プロローグ

 持ち歩ける“デジタルな筆記具”を、もうかれこれ十数年も追い求めている。その間に携帯ワープロ、電子手帳、ラップトップPC、PIM端末、パームトップPC、PDA、ノートPC、デジタルペン、UMPC……、など数々のデジタルガジェットを試してきた。

 デジタル筆記具でのコダワリは「余計なことを考えず、すぐ執筆に専念できる」こと。

 起動時間、ブラインド入力時のキータッチ、日本語の変換精度、バッテリーの持ち時間……などなど、チェックポイントは数多くある。とにかく、“紙にペンで字をつづるがごとく”スラスラと文章を書くことができる「デジタル筆記具」にコダワリ続けてきたが、まだベストな解にたどり着いていない。

 この連載では、そんな“コダワリのデジタル筆記具”のあるべき姿を、毎回探っていきたいと考えている。

モバイルコンパニオンという新しい選択肢――「REDFLY」

 PDAの衰退などでなりをひそめていた携帯情報端末向け組み込みOSが、ここ数年また盛り上がりを見せている。その牽引役となっているのが、「Windowsケータイ」だ。マイクロソフトのWindows MobileをOSに採用したWindowsケータイはウィルコムがW-ZERO3で先行、その後ドコモ、ソフトバンク、イー・モバイルと相次いで市場に参入。静観していたKDDIも同社初のWindows Mobileスマートフォン「E30HT」を今春リリースすると発表し、国内主要キャリアでWindowsケータイが出揃うことになった。

 WindowsCE時代から、組み込みOSの軽快さこそがデジタル筆記具に必要なのではと考えていた筆者は、当然この盛り上がりに賛同。初代W-ZERO3(2005年)、W-ZERO3[es](2006年)、X02HT(2007年)と毎年のようにWindowsケータイを購入、そして2008年は、自分がWindows Mobileに求めていた機能がほぼ全部入りの「TouchDiamond S21HT」を手に入れた。

 「ここまで高機能なWindowsケータイが登場したのだから、これ1台で日常作業をこなしてみるのも面白そうだ。ネックは狭い画面と文字入力だな……」

 そんな思いを巡らしていた昨年末に、出会ったガジェットが「REDFLY」だったのだ。

photophotophoto モバイルコンパニオンという新スタイルを提案するCelio社の「REDFLY」

 REDFLYは簡単に説明するとシンクライアントのようなもの。キーボードと液晶ディスプレイとバッテリー、インタフェースとしてUSBとアナログRGB、無線通信にBluetoothを用意……という構成で、それ自体単体ではなんの機能も果たさない。Windows Mobile機をホストとして同期させることで、ホストの外部入力装置+表示装置として活躍する、「モバイルコンパニオン」もしくは「スマートフォンターミナル」と呼ばれる端末なのだ。

 筆者が入手したのは、米国Celioが昨年8月に発売した初代REDFLY「C8」というモデル。特筆すべきはその価格で、発表当時は499ドルだったものがあれよあれよという間に値下げをし、筆者が購入した昨年の晩秋には199ドルまで下がって非常に“衝動買い”しやすい値段になっていた。ちなみに日本国内では入手が非常に困難で、この手のガジェットにめっぽう強いWebショップ「pocketgames」で少量入荷しては即完売という品薄状況が続いていた。

 そして昨年11月、初代登場から半年も経っていないのにCelioが新製品2モデル「C7」「C8N」を発表。同年12月1日から出荷を開始するとアナウンスした。初代のみの販売で幻の名機になるかと予想していたREDFLYだが、本国ではこの新しい潮流を好意的に受け止めるユーザーが増えているのかもしれない。

photophotophoto 本体サイズは228(幅)×152(奥行き)×25(高さ)ミリ、重さは2ポンド(約907グラム:カタログ値)。実際に測定してみると921グラムあった。機能を限定している割には重量感があるが、それだけにモノとしての存在感が生まれている。右側面には電源スイッチを装備。主なパーツは液晶ディスプレイとキーボードとバッテリーというREDFLYは、ボディも薄くてスタイリッシュだ。背面にはUSB端子(2基)とアナログRGB端子が用意されている
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