第21回東京国際映画祭が10月18日に開幕し、主会場となる東京・六本木ヒルズでオープニングイベントが催された。26日までの9日間、合計315本の作品が上映される。
テーマにエコを掲げる今年の東京国際映画祭では、約1万8000本のペットボトルを再利用して作られたという“グリーンカーペット”がゲストを迎えた。麻生太郎首相も姿を現し、オープニング作品「レッドクリフ Part I」のジョン・ウー監督や出演するトニー・レオンさん、金城武さんとともに緑のカーペットを歩いた。
国外のメディアも多く集まるなか、麻生首相はオープニングセレモニーで「3、4週間前に首相になりました、麻生太郎です」と自己紹介したのち、「首相としてより、漫画オタクとして有名」と自らの“マンガギーク”ぶりを世界にアピール。漫画を原作としたドラマや映画が多く生まれていることにも触れるなど、麻生首相らしい切り口で日本のコンテンツ文化を語った。
今年は漫画家・手塚治虫さんの生誕80周年であり、同映画祭でも手塚さんの手がけた作品が多数上映される。麻生首相は手塚作品の魅力を語りつつ、「漫画は暗い話をユーモアで明るく笑い飛ばし、未来への夢と希望を映し出す」とコメント。また、そうしたユーモアが「漫画やアニメや映画が人々に感動を与える共通点」とも話した。
同じくセレモニーで挨拶をしたジョン・ウー監督は、「映画を見てもらえば分かると思うが、アジアでもハリウッドと同様にスケールの大きな作品を作ることができる。私はそのことを誇りに思っている」と胸を張る。「レッドクリフ Part I」は、総制作費100億円という巨費を投じて“三国志”の「赤壁の戦い」を映像化したスペクタクル。孔明を演じる金城武さんは、「東京国際映画祭には初めての参加だが、レッドクリフがオープニングフィルムとして上映されることを光栄に思う」と語った。
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