「アイアンマン」が、いよいよ今週末27日から全国ロードショー公開される。アメコミファンが長い間、映画化を待ち望んでいたというこの作品だが、だからといってこの映画をただの“アメコミ実写シネマ”としてとらえてはいけない。全編にわたってマニアックな要素がテンコ盛りなこの作品、よーく目を凝らしてチェックすると「メカ好き」「ガジェット好き」そして「IT好き」なITmedia読者の琴線を揺さぶるポイントが目白押しなのだ。
公開直前「アイアンマン」での、あまたの映画サイトでは決して触れられない(?)であろう“マニアック”な視点でひも解いた秘蔵ネタを座談会形式でお届けしよう。
+D Style最新シネマ情報:「アイアンマン」
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【編集部注記】
※以下の文章には映画本編の内容に触れる記述が含まれます。「マニアックな視点」というテーマにそった内容でまとめ、なるべく“ネタばれ”にならないように心がけて編集しておりますが、ご了承の上ご覧ください。
某編集部 編集長 A(40歳代男性)
IT・モノ系ライター B(30歳代男性)
某編集部 若手記者 C(20歳代男性)
若手記者 C: マスコミ向け試写で、一足先に話題の「アイアンマン」見てきましたよ。これはITmedia読者なら絶対ハマりますね。とにかくメカに関する映像クオリティが非常に高い。
編集長 A: 弾丸をはね返すメタルのロボットボディ、高速で空を飛べる、手から武器が発射される……。このアイアンマンって、+D Style読者層(30〜40歳代の男性)が小さいころ憧れたロボットヒーローそのものだからね。しかもそのヒーローは、生まれながらのエスパーや突然変異体(ミュータント)でもなく、ましてや宇宙の果てM78星雲から来たわけでもなく、われわれと同じ普通の人間が“科学の力”でヒーローを作り出しているところに共感を覚えるんだよね。
ライター B: 憧れのヒーローは、音速で飛んだり、何トンもの重いものを持ち上げたりする……。けれども現実にはそんなヒーローのパワーなんて絵空事だというのは、小学生ぐらいになると誰もが薄々自覚してくる。さらに現代科学が一通り分かった大人になると、もっとはっきり分かってくる。人間型ロボットヒーローを科学的に立証する上で一番大きな課題は、その膨大なパワーの源(エネルギー)をどう確保しているのかというところなんだよね。それこそ、超能力やエイリアン的なスーパーパワーに頼らなくてはいけない。
編集長 A: アイアンマンでは、その“ヒーローの科学的ジレンマ”の部分も「超小型のアークリアクター(熱プラズマ反応炉)を作っちゃいました。しかも胸に穴あけてそこに反応炉を入れちゃったから外見上もスマートでしょ」という、あーそれなら意外と実現できるかもというアプローチをしているのが、大人もハマれる理由のひとつ。
素人考えでも「もしかしたら今の科学なら本当に作れるかも」とワクワクしちゃうところがいいよね。
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