気持ちよい秋空の下、順番に並んだ大勢の子供たちが喜んだり怖がったりしながら子牛にミルクをあげる……。なんてことのない酪農体験の1コマのように見えるが、このイベントの開催場所は、なんとビルが建ち並ぶ東京のど真ん中・丸の内オフィス街。洗練された都会の一角に突如現れた“のどかな風景”は、道行く人から多くの視線を集めていた。
台風一過の晴天の下で行われたこのイベントは、9月19~21日の期間に丸の内ビルディング(丸ビル)で行われている「牧場の食といのち展」(主催・中央酪農会議)の一環で行われた酪農体験。哺乳やブラッシングといった牛との交流を通して、子供たちに牛のかわいさや温かみ、生命の力強さを感じ取ってもらうことを目的としているという。
実際に牛を触った女の子は「(本物の)牛を見るのは初めて、とてもやわらかくて、かわいかった」と、本物の子牛との触れ合いに興奮を隠しきれない様子だった。
会場に現れた子牛は、生まれて3カ月のジャージー種と、生後わずか3週間のホルスタインで両方ともオス。子牛を育てている福田牧場の代表・福田努さんは「こういった体験を通して(普段あまり目にすることのない)牛を身近に感じてもらえれば」と語った。
“丸の内と子牛”という不思議な組み合わせが見られるこの酪農体験は9月20、21日のそれぞれ午前11時、午後2時、午後4時の計3回行われる(各回の定員は50人まで)。
同イベントは、現在丸の内エリアにて行われている牛のオブジェを展示するパブリックアートイベント「CowParade東京丸の内 2008」とも連動している。
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