1998年の夏にスイスのチューリッヒで始まった「CowParade」は、アーティストや市民が樹脂製の牛にアートを施し公共のスペースや街路に飾るパブリックアートイベントだ。その後ニューヨーク、ロンドン、パリと世界の主要都市に広まったこのイベントは2006年には東京でも開催された。
このアートイベントが2年ぶりに東京・丸の内で開催される(期間は9月5日〜10月19日)。開催初日の9月5日、「CowParade東京丸の内 2008」の除幕式が行われた。
除幕式にはタレントの中川翔子さん、画家の寺門孝之さん、アートディレクターの浅葉克己さん、アートディレクターの青木克憲さんが参列し、自らがアートしたカウの序幕を行った。
従来のサイズの牛と、今回初登場の仔牛サイズのベビーカウ(ミニムー)の2点をデザインした中川翔子さん。従来サイズの牛のテーマは「宇宙」とのこと。「おうし座で丑年生まれの自分にとって牛はとても身近なもので、お話を聞いてすぐデザインが浮かんだ。肩には(おうし座にある星団の)プレアデスを、(腹部には)大好きな木星を描きました!」(中川さん)
食欲の秋にちなんで、“食べる牛と、芸術の牛どちらが好きか”と尋ねられ、「ギザ貪欲に両方です! (食べる牛だと)特にギザキモウマスなセンマイが好き」と好物を語る場面もあった。
“食”というテーマでは、「これを見ながらどこを食べようか考えてほしい」と「肉地図」をカウにデザインしたアートディレクターの浅葉さんは、自身のカウについて「ステーキ屋の店頭にでも置ければいいのだけれど」と語った。
今回のCow Paradeは全73体のカウが出展される。中には、丸の内アートアワードの今年の若き受賞者たちがデザインしたカウや、丸の内キッズフェスタにて子供たちが描いたデザインも採用されているとのこと。暑さも去って気持ちのいいこの季節、芸術の秋を丸の内で堪能してみてはどうだろうか。
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