世界の道路から――イマイ的世界の旅、インドネシア・バリ編 その1+D Style モテるクルマの選び方(1/2 ページ)

» 2008年08月12日 08時00分 公開
[今井優杏,ITmedia]
photo 南国・バリ。開放的でありながら神秘的な空気感漂う楽園です

 いよいよ夏本番!

 チマタじゃガソリン価格の高騰で「安・近・短」のレジャーが大人気と言いますが、皆さんの夏の計画はいかがですか? 私は早くも夏を享受しすぎて、トシがいもなく日焼けしています。トホホ。毎年、夏になると何もかもを忘れ、完全に舞い上がってしまうおめでたい私でございます(苦笑)。

 さて、今回からしばらく、ちょっと趣向を変えて“イマイ的・世界の道路事情のリポート”をしてみたいと思います。世界を「道路」「交通」「クルマ」の視点で見てみれば、案外楽しい発見がたくさんあるんですよ!

 紹介するのはインドネシア・バリ島の交通です。

 インドネシアのなかでもバリ島は観光産業に熱心で、日本人にもなじみの深い旅行先ではないでしょうか。日本に比べて物価が安く、インドネシアのなかでも独自に変化したバリ・ヒンドゥー教を厚く信仰する神秘的な文化を持ち、メロウな人々は観光客にも温かく、食事も日本人の口に合う。

 豊かな自然、温暖な気候、美しいビーチリゾート、おいしいシーフード。人々に愛され続ける理由は枚挙に暇がありません。かくいう私もバリに魅せられたひとり。渡バリ回数も気づけばものすごい数になっていました。


photo 路傍にはバイク・バイク・バイク!!!

 バリ初心者だった最初のころは、それこそただただ町と人と交通のエネルギーに圧倒されっぱなしでしたが、今やレンタルバイクで町を走れるようにまで成長(?)。しかし、主立ったガイドブックにはたいがい「レンタルバイクはなるべく借りないように」とか、「危険なのでお勧めしない」と記載されています。

 その理由は一見無法地帯にも見える、独特の交通事情にありました。

 バリに来てまず驚くのは、バイクの多さ! バリでは50cc、いわゆる日本の原付バイクはほとんど見かけません。日本からは輸入されていないようです。

 主流なのは100?前後の排気量のバイク。やはりHONDA(一番人気! よく見かけます)やYAMAHA、SUZUKIなど、日本のメーカーが人気です(KAWASAKIはほとんど見かけません)。日本メーカーのバイクに比べて車両価格の30%ほど安い中国・台湾製のバイクも輸入されていますが、バリ人には人気が薄いのだそう。


photo タクシーの窓からみた道路……このバイク率の高さ!

 その理由を探るべく、イマイ、独自にリサーチを行いましたが「日本のバイクは高いけど、10年から15年使えるんだ! だけど中国製が使えるのは3年から5年。やっぱり日本メーカーが信頼できていいね!」との答えが返ってきました。

 バリニーズのバイクの運転はとっても荒いです。ブン! とアクセルを開け、いきなりブレーキ! ONとOFFしかないような極端な運転。そのハードなライディングに耐えうるのは、やはり信頼の日本メーカー、ということなのでしょうか。

 ちなみに、バリ在住の日本人から聞いたところ、日本メーカーのバイクは中古でもほとんど値落ちしないそう。それだけ需要があるっていうことの裏付けでしょうね。

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