+D Style News:“マサイの裸足”で日常エクササイズ――MBT秋冬シューズ発表会 (1/2)

マサイ族からその名を冠した「マサイ・ベアフット・テクノロジー(MBT)」というシューズがある。彼らの姿勢のよさや身体能力の秘密にせまったその靴で、この秋は効果的にエクササイズしてみては?

マサイ族の秘密が詰まったシューズ

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 皆さんは、東アフリカに住む「マサイ族」をご存じだろうか。知っている方にとっては“裸足で野を駆け抜け、抜群の身体能力を持つ”そんなイメージがあるかもしれない。

 実際彼らは、抜群の“身体能力”と素晴らしい“姿勢”を持ち合わせており、関節痛や腰痛などにはほとんど悩まされることはないという。美しい姿勢や、健康な体を保つ秘訣は果たして何なのだろうか。これは諸説あるが、“裸足で柔らかい地面を踏んで歩く”という彼らのライフスタイルがその大きな要因だと言われている。

 柔らかく凹凸のある自然の大地を裸足で歩くことで、体の構造上正しい筋肉と骨が使われる。このことにより、体や骨格機能に異常をきたさず、しなやかで美しい本来の姿勢を保つことが可能になる――という理論が前述の説の根拠だ。

 その理論を応用して作られたのが、スイスマサイ社のフットウェアブランド「マサイ・ベアフット・テクノロジー」(以下、MBT)だ。8月5日、MBTの秋冬新製品発表会が開催された。

MBTの仕組み

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 現在販売されている一般的な靴は、安定感や、足首を守ることを重視して作られているものが多い。このような“安定した靴”を履き、安定した路面を歩くことで快適に歩けるわけだが、“靴に頼り切った安定感”を求め続けていると、本来人間の体が持つ“しっかりと歩く機能”を眠らせてしまう。

 MBTは当初、“世界最小のフィットネススタジオ”というスタンスのもと、トレーニングギアとして販売されていた。現在ではニーズに合わせさまざまなシーンに合うモデルが販売されているが、もともとトレーニングギアだっただけあって、前述の“眠ってしまった機能”を目覚めさせることが可能だという。

 MBTの構造のポイントとして挙げられるのが特徴的な船底型のソールと、心臓部ともいえる“マサイセンサー”。軟質ポリウレタンで作られたマサイセンサーはソールの中に配され、ソールの不安定な形との相乗効果で、不均一で柔らかい地面を踏んで歩くのに近い感触と効果を生み出す。

 人間の体は不安定な状態になると正しい姿勢をめざしてバランスをとろうとし、足首周り全体の筋肉を動かし始める。足首周りが動き出すと脊椎反射を通して刺激が全身に伝わり、他の部分にある筋肉も正しい姿勢へと近づいていくという。「結果としてトレーニングやエクササイズにつながり、筋肉が強化され膝関節や股関節への負担も軽減、気づかぬうちに自分を鍛えることができる。」(同社)

 もっとも、効果的に使用するには正しい歩き方をマスターする必要があるが、正しい歩き方は全国約400店舗ある販売店にいるMBTトレーナーが購入者に納得いくまで教えてくれるとのこと。

履き心地はいかに

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 ちなみに発表会では、実際に行われている歩行講習の一つ、スタンディングを実際にMBTを履きながら体験ができた。履き心地としては、かかとのない高さのあるサンダルを履いているようなふわふわとした感覚。女の子が七五三の時に履く“ぽっくり”が一番近いのではないだろうか。

 普段意識しないような足の肉厚な部分(かかと、指の付け根、足のそれぞれ外側の部分)に体重をかけ、背筋を伸ばし内臓を上に持ち上げる感覚で立つ。MBTを履きながら姿勢を正すと、立っているだけなのにもかかわらず普段は意識しない筋肉の動きを感じ、脱いだ後には少し筋肉の疲労を感じた。これは効きそうだ。

 ちなみにこのシューズ、乳酸の溜まらない背骨の筋肉も鍛えることができるため、はじめから無理すると気づかぬうちに筋肉を使いすぎて、次の日に筋肉痛で起きられなくなることもあるという。最初は15分を目安に一日4回程度から始め、徐々に慣らし最終的に一日履くことがお勧めだとのこと。

MBTを履いた際の正しい立ち方

1.“高いポジション”に体を持ち上げることを意識し、内臓をあばらにしまうようにしながら背筋を伸ばす

2.肩胛骨(けんこうこつ)をぐるぐるとまわし、肩胛骨同士の感覚がせばまったところですっと力を抜き、肩を落とす

3.へそを背中の方へすっと引く(お尻を突き出さないよう意識する)

4.足首だけでふらふらと揺れた後に、土踏まず以外の部位(かかとや指の付け根などの足裏)肉厚な部分をぎゅっと踏みつける

5.揺れながら、重心が前になる瞬間に足の指をぱっと広げる

ポイント:正しい立ち方における足裏の加重のポイントは、かかとから指の付け根に体重をのせること


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