日本の伝統に加わった“緑の巨人” 「インクレディブル・ハルク」ジャパンプレミア+D Style News

» 2008年07月22日 23時19分 公開
[山田祐介,ITmedia]
photo 主人公ブルース・バナーの吹き替えを担当した水嶋ヒロさん

 8月1日に公開される映画「インクレディブル・ハルク」のジャパンプレミアが7月22日、東京某所で行われた。ゲストとして主人公の日本語吹き替え役を担当した俳優の水嶋ヒロさんが登場したほか、映画のキャラクター「ハルク」をモチーフにした巨大な“ハルクねぶた”がステージに姿を現し、約4000人が集まった会場を沸かせた。


photophotophoto “ハルクねぶた”

 「インクレディブル・ハルク」は、アメリカの人気コミック「ハルク」を原作にしたアクション映画。2004年にコミックの映画化第1弾として「ハルク」が公開されたが、今回は監督やキャストを変更し、より大迫力のアクションや人間模様の描写に力を注いでいる。

 主人公は心拍数が200を超えると巨大なモンスター“ハルク”に変身してしまう科学者、ブルース・バナー。凶暴なハルクに変身することを恐れ、逃亡を続ける同キャラクターを、「真実の行方」(1996)や「アメリカン・ヒストリーX」(1998)などで演技派俳優として注目された、エドワード・ノートン氏が演じている。水嶋さんは俳優を始める以前から同氏のファンだったことを明かし、「仕事の話をいただいた時は光栄に思った」と喜びを語った。


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 また、落ち着いた“声”の魅力が取りざたされることも多い水嶋さんだが、吹き替えは今回が初挑戦だという。「英語でお芝居をしているのと、自分が日本語で言葉を話しているのとのギャップに慣れるのが難しかった」と、当初は戸惑った様子。しかし、「仕事があればまたやってみたい」と今後の意気込みものぞかせた。

photo 近寄るほどにすごみが増す

 水嶋さんに引き続き、もう1人(?)のスペシャルゲストとして登場した“ハルクねぶた”は、8月2日から青森で開催される「青森ねぶた祭り」で実際に山車(だし)として市内を巡る。製作は、「ねぶた大賞」受賞者として多くの年に名を連ね、大英博物館にねぶたの展示も行ったというねぶた師・北村隆さんが務めた。映画に登場するハルクとほぼ同じ大きさで作られており、筋肉質で力強いキャラクターの特徴が見事に“ねぶた風”に表現されている。


photophotophoto 「ラッセーラー」のかけ声と共、に跳人(はねと)とよばれる踊り手が左右から姿を現し、会場は“ミニねぶた祭り”状態に
photophotophoto “ハルクねぶた”の仕上げとして、駒に“ハルク”の3文字を書く水嶋さん。習字はあまり得意ではないとのこと

 ハルクねぶたの登場後に行われたトークイベントでは、水嶋さんがハルクの魅力を語った。司会者からの「原作を知っていたか」との問いに、水嶋さんは「小学校の時はスイスにいたんですが、アメコミが流行っていてハルクも人気だった。だから、仕事として関われてうれしいです」とコメント。また今回の映画に関して「ただのヒーローものではなく、すごく切ないラブ・ストーリーもあって、大人から子供まで楽しめる作品だと思います」と、上映を待つ観客にメッセージを残した。

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