スカイラインで大スピン!――クルマの安全技術を学んできた+D Style News(1/2 ページ)

» 2008年03月01日 00時39分 公開
[山田祐介,ITmedia]

 日産自動車は、メディア関係者を対象に同社の安全技術を紹介する「日産 クルマの安全技術体験イベント」を実施した。

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 シートベルト、エアバック、ABS……車に乗る人にはおなじみの安全技術だが、その効果や正しい使い方については、なかなかしっかりと教わる機会が少ない。かくいう筆者も安全に対する知識といえば、「シートベルトを付けるときは、シートに深く座り、隙間がなくなるようベルトを引いて装着する」といった程度。今回のイベントでは、いまさら聞くのは恥ずかしいような基本的な知識や技術を、デモンストレーションを交えて紹介してくれるというので、その内容を“典型的ペーパードライバー”こと筆者による体験リポートで紹介したい。

キホンのキホンを、しっかり復習

 安全の基本は、やはりシートベルト。しかしその効果は、ただ着けるだけでは真価を発揮しない。筆者が普段実践している事は上記の通りだが、ほかに何を気をつければいいのかを、スタッフの方が教えてくれた。

photo 車の横転を体験できる「ロールオーバーシミュレータ」。シートベルトは衝撃だけでなく、車の傾きに応じてもロックをかける。実際に体験してみると、30度程度の傾きでも姿勢の維持がつらいことが分かる

 「厚手の上着やダウンジャケットは、隙間を生む原因になるので、脱いでいただくのがベストです。また、ベルトのねじれを直すことも忘れずに。ねじれた部分には衝突の際に大きな負荷が加わります」

 知識はあっても、普段の確認となると……アヤしい方も多いのでは? さらに、ベルトの下部分がしっかりと腰に当たっていることも重要なのだという。やらわかいお腹などにベルトが食い込めば、内臓破裂の恐れがあるからだ。さらに、肩にベルトが当たるようベルト位置を調節することも大切だという。「肩より外側ですと、衝撃で上半身がスッポリとベルトから抜けてしまいますし、内側だと首に食い込み危険です」。

 これらのポイントに加え、最後にシートベルトを引く一手間も忘れずにしたい。

photophoto 写真を撮るために、スタッフの方に“真っ逆さま”になってもらった。正しくシートベルトを締めていれば、ステアリングから手を離しても平気。ただ、おしりは浮いているので最初はちょっと勇気がいる。きちんとベルトを締めていても隙間が生まれるのだから……最初から隙間があった場合を考えると怖い
photophotophoto そのほか印象的だったのが、赤ちゃんダミーを抱えての急ブレーキ体験。車速は微々たるモノだが、不意を打つブレーキの結果、赤ちゃんダミーは見事に手をすり抜けた。チャイルドシートの重要性を改めて実感する
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