+D Style News:アウディ、11年ぶりの2ドア4シータークーペ――「A5」「S5」発表

アウディの新型クーペ「A5」と、そのスポーツモデル「S5」が登場した。デザイナーが「過去を未来へ伝えるデザイン」と説明するフォルムは、クーペらしさあふれる流麗なフォルムが特徴。

 アウディ ジャパンは2月21日、2ドア4シータータイプのクーペ「A5」と、同車をベースにしたスポーツモデル「S5」を発表した。同日から販売を開始する。価格は「A5 3.2 FSI クワトロ」が695万円、「S5」が861万円。

photophoto A5(左)とS5(右)
photo ドミニク・ベッシュ社長

 アウディが2ドア4シーターのクーペモデルを市場に投入するのは、実に11年ぶり。A5・S5ともに、クーペらしい流麗なデザインを取り入れたワイドプロポーションが特徴的だ。同日行われた発表会でアウディ ジャパンのドミニク・ベッシュ社長は、新モデルを「年収1500万以上の顧客をターゲットにした、ニッチなモデル」と位置づけるが、同時に同社のブランドイメージを担う重要なモデルとも説明した。


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photophotophoto 滑らかで落ち着いたキャラクターラインを見せるA5

 A5に搭載されるパワーユニットは最高出力265馬力(195kW)の3.2リッターV型6気筒エンジン。最大トルク330Nm(33.7kgm)を3000-5000rpmという低回転域から発生させ、スムーズなドライビングを実現する。トランスミッションには6速ティプトロニックを採用した。新たなシャシーレイアウトに加え、上級モデルに採用されている「アウディ ダイナミック サスペンション」の技術を投入し、乗り心地や走行性能にも磨きをかけている。

 4WDシステム「クワトロ」は、前後のトルク配分を従来の50:50ではなく、プレミアムスポーツカー「R8」などと同様の、後輪への配分が多い40:60にすることで、スポーティーなハンドリングとダイナミックな走りを実現した。

 コックピットはセンターコンソールとメーターパネルがユニット化されたデザインで、「ドライバーの視野に(必要な情報が)すべて収まる」(ドミニク・ベッシュ氏)という。そのほか、地上デジタルテレビチューナーを搭載した同社独自のマルチメディア・コントロールシステム「マルチメディア インターフェース」を標準装備するなど、車内の装備も充実させている。

photophotophoto ダイナミックなデザインのホイールが目を引くS5

 スポーツモデルのS5は、最大出力354馬力(260kW)、最大トルク440Nm(44.9kgm)の、よりハイパワーな4.2リッターV型8気筒エンジンを採用し、A5にオプションとして用意されている、「アウディ ドライブ セレクト」「アウディ ダイナミック ステアリング」を標準装備する。

 車の特性を変更できるアウディ ドライブ セレクトでは「AOTO(オート)」「COMFORT(コンフォート)」「DYNAMIC(ダイナミック)」という3つのモードに加え、好みに合わせて乗り味をカスタマイズできる「INDIVIDUAL」を搭載し、ドライビングの楽しみを高めている。アウディ ダイナミック ステアリングは車速に応じてステアリングのギヤ比を自動で調節し、スムーズなハンドリングを実現する。

photo ワダ サトシ氏

 A5のデザインを作り出した、アウディのシニアデザイナー・ワダ サトシ氏は、「A5を通して、アウディの“心”をデザインしたかった。レトロデザインとは違った、過去のデザインの本質を未来へと伝えることをテーマにしている」と語る。その例として、80年代のアウディに見られた“三角ピラー”のモチーフを挙げ、これを現代的にリファインしてデザインに取り入れていると説明した。また、デザインの過程ではコンピューターを使わない昔ながらの“手のプロセス”にこだわったという。

photophotophoto ワダ氏はボディラインにテーピングを施しながらデザインのポイントを説明。側面のキャラクターラインは、タイヤ部分の盛り上がりを中央の直線に中継ぎさせたデザインだという(写真左)。後部のウインドウには切り落としたような直線が入る。これが“三角ピラー”のモチーフだ(中央)。滑らかなシャドウとハイライトの演出が、キャラクターラインの存在感を強調する(右)

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