東京・六本木ヒルズで10月23日、劇場公開を11月3日に控える映画「恋空」のトークイベントが行なわれた。
携帯小説として大ヒットし、書籍化もされている「恋空〜切ナイ恋物語〜」を映画化した作品。小説の作者“美嘉”さんの実体験をもとにした、波乱と切なさにあふれた「真実の恋の物語」になっているとのこと。新垣結衣さん演じるごくごく普通の高校生“美嘉”と、三浦春馬さん演じる長身のイケメン同級生“ヒロ”を中心にストーリーは進み、いじめや妊娠といったシリアスなテーマも扱いながら、人との絆のあり方を問う作品に仕上がっているという。
同映画は10月20日に開幕した「第20回東京国際映画祭」に特別招待作品として出展されており、今回のイベントは六本木ヒルズでの上映・舞台挨拶の前に行なわれた。イベントには新垣さん、三浦さん、そして監督の今井夏木さんが登場。さらに会場上空には飛行機が現れ、出演した2人の想いを表現したという“ハートマーク”を飛行機雲で描いた。
このパフォーマンスに新垣さんは「得した気分。めったにないことで、自分たちのためにやってくれたことに感謝しています」とコメント。三浦さん、今井監督も同演出に感激の様子だった。
映画の台本を読んだ感想として、新垣さんは「ひとりで読んだとき、胸がいたくなった。自分は美嘉のように前向きな気持ちになれなくて、最後に“おわり”って書いてあったけど、“おわれないよ!”って思った」と、物語の結末に最初は驚いたことを説明した。三浦さんは「読んだ時に自然と涙が出てきて、いままで本を読んで泣いた経験はなかったんですが、初めて本で泣きました」と語った。今井監督は、「“泣ける”ということを意識して作ったわけではありません。美嘉さんの気持ちを大事にしながら撮りました」と話した。
ラブストーリーだけでなく、友情や家族愛の物語でもあるという「恋空」。映画祭では世界中の人が作品を見に来るが、「人を想う気持ちは世界共通だと思うので、通じると思う」と新垣さんは語った。「私はこの映画で気持ちを素直に伝えるすばらしさを学びました。家族とかに気持ちを伝えるのは恥ずかしいけど、この映画を観て気持ちが変化してくれればと思います」(新垣さん)。
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