日産自動車は10月5日、東京モーターショーに出展するコンセプトカー「ピボ(Pivo)2」をプレス向けに事前公開した。
2005年の東京モーターショーで出展された近未来型電気自動車「ピボ」のコンセプトを受け継いだもの。初代ピボの最大の特徴は180度回転するキャビン。これによりドライバーの行きたい方向に車体の向きを変えられるため、駐車の際などにバック走行が不要になるというのが売りだった。
「ピボ2」もこの回転するキャビンを継承しつつ、回転範囲は360度に拡大。方向変更時の自由度とスピードを向上させた。さらに4つのホイールユニットを自在に制御してタイヤを真横に動かすことができる「メタモ・システム」を搭載。回転するキャビンと組み合わせることで、たとえば縦列駐車の際などにスペースの真横にクルマを停め、クルリとキャビンを90度回して、前を向きながら実際には進行方向の真横に進むことができるのだ。
そのほかにもこのメタモ・システムは、走行状態に応じて4輪の荷重が均等になるようにタイヤ位置を自動的にコントロールでき、加減速時やカーブでも車体が傾かない安定した走行を可能とする。つまり単なる利便性だけでなく、運動性能と安全性能も同時に向上させるのだ。
また、キャビン前方の電動フロントドアは、どの方向からのアクセスも可能とし、乗り降りする際の高い利便性を実現している。
これらの次世代ドライブシステムは、高出力のインホイール3Dモーター、高容量コンパクトリチウムイオンバッテリー、航空機などで採用されているバイ・ワイヤ技術など、同社独自のさまざまな先進技術によって実現。さらにコンパクトなパッケージとこれまでのクルマにない独創的なカタチも、これら技術のおかげだ。
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