“究極のスポーツカー”「アウディR8」発表+D Style News

» 2007年07月26日 19時49分 公開
[山田祐介,ITmedia]

 アウディ ジャパンは7月26日、アウディ量産モデル初となるミッドシップエンジンを採用したプレミアムスポーツカー「アウディR8」の国内販売を発表した。アウディはこのモデルでプレミアムスポーツカー市場に参入する。価格は1670万円。販売・メンテナンスは全国8カ所の「アウディR8ディーラー」で行い、販売開始は9月上旬を予定している。

photo 「アウディR8」

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 新型アウディR8は、ルマン24時間耐久レースを始めとする数々のレースで勝利を収めたレーシングカー「R8」の技術を投入したスポーツカー。ミッドシップレイアウトの高回転型V8エンジンを搭載し、420馬力の実力を持つ。最高時速は301キロ、0-100メートル加速は4.6秒。

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 トランスミッションにはシーケンシャル式の6速トランスミッション「Rトロニック」を採用。クラッチペダルを廃した2ペダル方式で、オートマチックとマニュアルの2通りのドライビングが楽しめる。シフトチェンジはジョイスティックもしくはハンドル部のパドルで行う。

photo エンジンはリアウインドガラスからのぞき見ることができる

 ボディには軽量なアルミニウムを多用しつつ、剛性を高めるマグネシウムを各所に使用したフレーム構造「アウディ スペース フレーム」を採用した。アルミニウムを熟知したマイスターによって生産され、溶接カ所はひとつひとつチェックされる。

 また、新型の「クワトロ・フルタイム4WDシステム」には従来のトルコン式ではなくビスカス式を装備し、走行性能と安全性を高めた。

 サスペンションには、標準搭載のガス封入式ショックアブソーバーの替わりに「アウディ マグネティック ライド」をオプションで搭載可能。これはショックアブソーバーに磁性体を含んだフルードを封入しており、磁力でフルードをコントロールすることで素早く繊細なサスペンション制御を可能にする。ダンピング性能が異なる「スポーツ」と「ノーマル」の基本モードを用意し、日常の走行から本格的なスポーツドライビングまで幅広くサポートするという。


photophoto 特徴的なエアアウトテーク(左)と、カスタマイズ可能な「サイドブレード」(右)

 デザインは従来のアウディが持つ直線的で論理的なフォルムを残しつつ、躍動的なラインを取り込んでいる。スポーティな雰囲気を演出する大きなエアインテーク/アウトテークや、カラーのカスタマイズが可能な「サイドブレード」など、これまでのアウディにはなかった新しい試みを見ることができる。

photo アウディ ジャパン代表取締役社長ドミニク・ベッシュ氏

 発表会で壇上に上がったアウディ ジャパン代表取締役社長のドミニク・ベッシュ氏は、同モデルを「質の高い成長戦略の中心を担うモデル」と位置づける。アウディらしいデザインと、最先端の技術を投入したハイパフォーマンスカーとして、新たなセグメントに挑戦する意気込みを見せた。また、国内自動車メーカーが販売に苦しむなか、アウディ ジャパンの販売台数は前年同時期に対し順調に伸張しているとし、「最高のプレミアムブランドになるという目標に、順調に進んでいる」と語った。

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