+D Style モテるクルマの選び方:モテるコンパクトカーという選択

予算内にあるミニバンとコンパクトカー。日本で人気なのはミニバン。でもアナタの生活に、そんなに巨大な空間のクルマは、本当に必要? “キャラありコンパクトカー”の魅力を教えちゃいます。

 NISSANのティーダが、あの「チョイ悪」という流行語を生み出した雑誌「LEON」、その女性版誌「NIKITA」とコラボレートして、スタイリッシュなCMを放送していたことは記憶に新しいと思います。

photo 「コンパクト ミーツ ラグジュアリー」をコンセプトにした日産のティーダ

 コンセプトはズバリ!!「コンパクト ミーツ ラグジュアリー」。

 見た瞬間、「やるな、おぬし」とつぶやいてしまった私です。

 しかし実際モテるチョイ悪がコンパクトカーなんか乗るんかい?! と突っ込まれた方も多いのではないでしょうか。しかしそれは、戦後から脈々と続く、極めてアジア的な意識の現われ。

 今回はこの「コンパクトカーの価値」について、考えてみたいと思います。


 この日本において、予算内のクルマが2タイプ、あるとします。
 ひとつはミニバン。
 もうひとつはコンパクトカー。
 どちらの人気が高いと思いますか?

 そう、答えは断然、ミニバンです。さらに言うなら、まだまだビッグセダン信仰の高い日本。ちょっとくらい高くても、セダンでないとイヤ!な世代の方々もおられるでしょう。クルマは大きければイイ!!という、アメリカ直系の戦後なアジア的思想が根付いているのです。

 これって、このまんまでいいの?!と、いつも思ってしまう私。そんな昭和な価値観のまんまでいいの?!

 もちろん、わかってます。このサイズでないとだめなんだよ! とおっしゃる方々の意見も。いろんな需要があって、大きなクルマを選ばれているのでしょう。

 しかし、よ〜〜っく考えてみて。
 アナタの生活に、そんなに巨大な空間を持つクルマは、本当に必要?

 たとえば。
 でっかいミニバンにたったひとり。荷物も載ってない。家族を乗せるのは週末だけなのに……。それも3人家族なのに? それって、もったいなくない?!

photophotophoto VWのポロ(左)、FIATのプント(中央)、BMWのミニ(右)。いずれも欧州で人気のコンパクトカー

photo 日本未発売 フィアット パンダ100

 私事ですが、イタリアに行ってきました。

 有名なハナシですが、ヨーロッパの市街地では、コンパクトカー率がとても高いです。いえ、コンパクトカーだけしか走ってないと言っても過言ではないほど。

 フィアット、ランチア等のイタリア車はもちろん、日本車もドイツ車も、み〜〜んなコンパクト。明らかに日本人よりも体格のいい、上品なスーツを纏ったイタリア人が、これまた体格のいい女性を伴ってランチア・イプシロンやスマートフォーツーに乗り込み、入り組んだ細い石畳の市街地をすいすいと走る様は潔く、とてもかっこよかった。


photo シトロエンC1でまさにサーカスの熊状態のオジサマ

 あまりにもクルマのほうが小さくて、サーカスの熊のように「ぎっしり」乗ってる形には笑っちゃったけど、ステキでした。

 実際駐車場が極端に少なく、路上駐車率が高いイタリア・ミラノでは、コンパクトカーは苦肉のチョイスなのかもしれません。だとしたら、今や日本の市街地でも同じことが言えるのではないでしょうか。

 アメリカのような広大な土地では(もちろんほんの一部の大都市を除きます)、大きなクルマも「距離を走らなければならない」という必要に迫られて進化を遂げてきました。足回りはやわらかく、平坦な広い道での快適さを優先して造られてきたのですから、当然です。


photo 街角スマート率はダントツ

 しかし、どちらかと言えば都市部の機能はヨーロッパに近い日本。道は混んでいて狭く、駐車場もなく、大体ひとりかふたりでしか乗らない。

 狭い道路のパーキングメーターになかなか幅寄せできなくてもたもたしちゃったり、小さなクルマしか入らないコインパーキングでホイールを擦って、「あちゃ〜〜」なんてカッコ悪いところを見せるくらいなら、潔くコンパクトカーに乗り換えちゃえばいいのに! なんて思ってしまう。

 別にヨーロッパにかぶれる必要はないけれど、新しい選択のひとつとして、コンパクトカーを、私はオススメしたいのです。

 新車で見積もったとしても、ミニバンのベースグレードを買える予算があれば、高級グレードのコンパクトカーがたやすく手に入ります。モノによれば輸入車ももちろん射程内に入ってくる。憧れのレザーシートやそのほか最新オプションの夢も叶います。


photo 新型スマート

 しかもここがポイントなのですが、最近のコンパクトカーはコンパクトな外観に似合わないほどの大容量を可能としています。乗車人員だけではなく、ラゲッジスペースも相当工夫されていますし、ファミリーユースにも充分対応してくれるでしょう。

 もしあなたの予算に限りがあって、ただ大きなクルマ、というスタイリングだけでクルマを選ぶなら、その視点をすこーしだけ、変えてみてください。

 今まで食わず嫌いをしていませんでしたか?

 「ちっちゃいクルマは嫌なんだ!」なんて言って、最近のコンパクトカー、試乗すらしていなかったのでは?!

 そんなアナタにこそ、乗ってみていただきたい。毎日がちょっと楽しくなる豪華な内装を備えたコンパクトカーを。実際アナタが乗るのは運転席なのですから、コックピットが華やいでいるほうが、きっと特別感を味わえるはずです。

 大型車に比べて、コンパクトカーは各自動車メーカーの「味付け」がかなりわかりやすく出ているのも特徴です。それを試してみるのもまたおもしろい。そうやって得たドライビングプレジャーは、平坦な毎日にきっと刺激を与えてくれます。加えて、小さなクルマを選ぶことによって、CO2の削減も可能になりますよね。

 私なら、ただ大きいクルマよりも、キャラありのコンパクトカーに乗ってきてくれたほうが、断然興味そそられちゃうな。

 しかも密接な車内……。隣に乗せた女性とは、手を伸ばせば触れそうな距離……。否が応でもデート気分が盛り上がります。

 ほら、モテるチョイ悪は、そんなところまでお見通しのクルマ選び、なのですよ。

 ちょっと下心アリ、のコンパクトカー。

 エロはエコ、なんちゃってね。

筆者プロフィール

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今井優杏(イマイ ユウキ)

2006年にレースクイーンを引退し、レースを通じて知ったクルマの素晴らしさを伝えたい! とモータージャーナリストに転身。また、MCとしても、モータースポーツ関連イベントを中心に幅広く活動中。
愛車はFIAT・バルケッタ(赤)。ラテンのクルマを愛する情熱系。
クルマは所有も運転もJOIA(喜び)。もっと楽しみましょう!!


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