スパルタ戦士300人の死闘を描く「300〈スリーハンドレッド〉」会見+D Style News

» 2007年06月08日 11時30分 公開
[本山由樹子,ITmedia]

 フランク・ミラーのグラフィック・ノベルを映像化したスペクタクル「300〈スリーハンドレッド〉」。100万のペルシア軍勢に立ち向かった都市国家スパルタの戦士300人の死闘を描き、全世界で5億ドルを超える大ヒットとなっている本作の来日記者会見が6月7日に行われ、主演のジェラルド・バトラー、ザック・スナイダー監督、原作者のフランク・ミラー、プロデューサーのマーク・カントン、デボラ・スナイダー、ジャンニ・ヌーナリが登壇した。

photophoto (C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc.

photo ジェラルド・バトラー

 スパルタ兵を率いるレオニダス王を演じたジェラルド・バトラーは「コンニチハ、ニホンガ、ダイスキデス」と、まずは挨拶。「今年3月から映画のプロモーションのために世界各国を回っているけど、特にブラジルでは熱烈な歓迎を受けたんだ。でも、昨夜のジャパン・プレミアではブラジル以上の歓迎を受けて、あまりに嬉しかったんで、昨日からカメラでいろんなものを撮っているよ。普段は、こういうことはあまりしないんだけどね(笑)」と日本の滞在を満喫しているよう。

 視覚的な面白さはもちろん、兵士たちの8パックに割れた腹筋も見どころの一つ。バトラーはこれについて「ザックがフィットネスフリークでね(笑)。何人ものトレーナーについたけど、最終的には彼のトレーナーが映画のトレーナーに落ちついたんだ。撮影の合間もトレーニングをして、ボディビルダーにも習ったよ。ハードなトレーニングのおかげで、精神的にも鍛えられたね。世界中の女性に見られてどうかって? それはやっぱり嬉しいね。でも、今も『300』のときの肉体を維持していると思われたら困るから、最近は脱ぐのが心配なんだよ(笑)」。


photo ザック・スナイダー監督

 本作の大ヒットを受けて、売れっ子監督の仲間入りを果たしたザック・スナイダー監督だが、映画化への道のりはなかなか困難だったようだ。「前作『ドーン・オブ・ザ・デッド』(04)よりも前の2002年からこの映画に携わっていました。でも、なかなか出資者が集まらず、本当に映画化できるのか不安な時も。ちょうど、自分が映画監督としてやっていけるかどうか、微妙な時期でもありまして。当時と今で一番変わったことは、監督として仕事があることですね(笑)」。

 フランク・ミラーは「原作では、リアリティよりも、スパルタの人たちが体験したであろう地獄のような日々を集約したかったんだ。ザックは、僕が描き切れなかったことをうまくビジュアル化してくれたよ。諦めずに、最後までやり遂げてくれたことに感謝している」と監督の仕事ぶりに賛辞を送った。

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 まさに肉、肉、肉の凄まじい戦いに魅せられる「300〈スリーハンドレッド〉」は、6月9日(土)よりサロンパス ルーブル丸の内ほかにて全国ロードショー。

(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc.

筆者プロフィール

本山由樹子

ビデオ業界誌の編集を経て、現在はフリーランスのエディター&ライターとして、のんべんだらりと奮闘中。アクションからラブコメ、ホラーにゲテモノまで、好き嫌いは特にナシ。映画・DVDベッタリの毎日なので、運動不足が悩みの種。と言いつつ、お酒も甘いものも止められない……。


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