ウワサの「東京ミッドタウン」を散策してきました六本木で感じる緑とアート(1/2 ページ)

» 2007年03月27日 05時24分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
photo 「東京ミッドタウン」

 東京・六本木の新名所「東京ミッドタウン」が3月30日にいよいよグランドオープンを迎える。東京ミッドタウンは、地下鉄六本木駅直結という好立地に130のショップやレストランが入居する最新の“お洒落スポット”。しかし、一歩足を踏み入れると、意外なほど広い緑地とさまざまなアートが印象的な、落ち着いた空間だった。

 東京ミッドタウンは、防衛庁檜町庁舎の跡地を利用した大規模再開発事業だ。6万8900平方メートルの広大な敷地にタワーを含む6棟のビルが建ち並び、ショッピング、オフィス、ホテル(リッツ・カールトン)などの複合施設へと変貌した。

 しかし建物の周囲には、再開発前からある檜町公園を含む4ヘクタールにおよぶ緑地が設けられ、1000種類以上の木々を植栽。旧防衛庁舎の周囲にあった桜や楠など約140本の高木も植え直したという。ビルの屋上も緑化され、都市部には珍しいほど緑に溢れている。

 建物も開放的な作りだ。たとえば商業エリアの中心となる「GALLERIA」(ガレリア)は、4階分の巨大な吹き抜けと一面ガラス張りの壁を設け、どのフロアからも外の緑地を一望できる仕掛け。吹き抜けの中央には樹木が一列に並び、やはりガラス張りの天井から日光が差し込む。

photophoto 「GALLERIA」から緑地を眺める(左)。吹き抜けにも樹木が並ぶ(右)

 GALLERIAとオフィス棟(タワー)の間にあるオープンスペース「PLAZA」(プラザ)は、カフェやバー、コンビニ、書店などが囲む憩いの場。「ビック・キャノピー」と呼ばれる巨大なガラス屋根を通して日光が差し込み、ここも明るく開放的な空間になっている。また、タワーの外壁に“檜”をイメージした建材(木材ではない)を多用することで、ガラスやコンクリートの無機質さを中和している点もポイント。オフィスワーカーやショッピングに来た人たちが一息つける空間になった。

photophoto プラザにはスタバやTUTAYAといったお馴染みのショップが並ぶ(左)。“檜”をイメージした建材が周囲を落ち着いた雰囲気にしている(右)
photophoto 「ビック・キャノピー」。でかい
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