タイメックスが2006年のバーセル・ワールドで発表し、話題となった新ブランド「TX(ティーエックス)」。3月いよいよ日本に上陸する。
タイメックスといえば、アメリカ腕時計の代名詞。スポーツ用デジタルウォッチやカジュアルウォッチなどを手がけ、世界各国の幅広い年代から愛されている。今回タイメックスが送り出すのは、イタリアデザイン、ドイツエンジニアリングのハイエンドタイプ。これまでの手ごろな価格帯を踏襲しつつ、新たに高級ブランドのイメージの確立を狙う格好だ。
正確に日付を表示し続ける「パーぺクチャルカレンダー」、世界24都市の時間を同時に見ることができる「ワールドタイム」、クラシックスポーツタイプの「フライトバッククロノグラフ」と機能違いの3シリーズに分類され、日本では全部で19モデルが提供される予定となっている。価格帯は5万〜10万円台。すでに世界7カ国で展開しているが、アジアの中では日本が一番乗りで提供され、5月には日本人ユーザー向けのサイトもオープンする。この度その気になる姿がお披露目となった。
TXブランドディレクターのハーブ・ドーセー氏が登壇。「日本でTXを発表することができ、非常にうれしい」と喜びを語った。ピアノとサックスの生演奏をバックに、注目のラインアップが登場。モデルによるデモンストレーションの後、全19モデルが勢ぞろいする。
ドーセー氏は、ブランドイメージを「テクノラグジュアリー」と表現。ドーセー氏曰く、TXはテクノロジーとラグジュアリーという、現在人々の生活に欠かせない2大要素を併せ持つまったく新しい製品だという。
テクノラグジュアリーを象徴するのは、技術とデザイン。実現に一役買ったのは、TXの基本理念である「CRAFTSMANSHIP(技能)」とドーセー氏。5年の歳月をかけて開発されたというすべての腕時計は、上質なサファイアガラスとステンレススティールを使い、さらに6針のムーブメントを搭載している。さらにドーセー氏はルミノバ加工の文字盤、ねじ込み式リュウズ、100メートル防水といった、TXの自慢の技術を次々に発表していった。
ドーセー氏はTXのユーザー像についても言及。「都会的で教養のある、仕事も遊び一生懸命で、すべてに情熱を傾けられる人」と例えている。
同社がこのビジョンを具現化するにあたり、イタリア人デザイナー、ジョルジオ・ガリ氏の協力は不可欠だったとドーセー氏。立体的な文字盤もさることながら、TXのロゴが秒針の先端に施されるなど細部まで演出を欠かさない。そして特徴的なのはすべてモデルに含まれているオレンジ色。オレンジはブランドのテーマカラーで、エネルギーとバイタリティを表現しているとのことだ。
またTXをデザインするにあたり、グローバルなアプローチが必要だったとドーセー氏。「世界各国のTXのイメージを統一し、すべてにおいてTXを象徴しなければならない」と話し、そのためにパッケージデザインやディスプレイなどにもこだわったと明かした。最後にドーセー氏は「TXは、われわれのテクノロジーとこだわりを表している。しかしこれは単に始まりにすぎない」とTXの未来を高らかに宣言した。
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