ソニーの「FeliCaポケット」は、FeliCaを使って、ポイントや会員証、クーポン、スタンプラリーといったサービスを安価に提供できるサービスだ。各種サービスがパッケージ化されており、短期間で導入できる(2004年12月の記事参照)。
当初はFeliCaを内蔵した専用カードだけを対象としていたが、現在では「FeliCaポケットモバイル」というアプリも配布しており、おサイフケータイでも利用できるようになっている。
以前からあるサービスだが、少しずつ導入例が増えつつある。IC CARD WORLD 2007では宮崎県が地域活性化の目的で導入した「CHORUCAカード」、日本プロバスケットリーグの会員カードとして導入した「bjリーグ会員カード」としての例を紹介していた。
日本ヒューレット・パッカード(HP)のブースで行われていたのが、一般事業者向けのFeliCa対応サーバソフトウェア(HP IC-Chip Access Server for FeliCa Professional Edition、以下I-CAS)を使った、チケット発券+決済デモだ。
FeliCa決済サービスを提供するには、ユーザーから見える店舗のリーダー/ライターだけでなく、そのバックエンドとなるサーバシステムと、店舗とサーバをつなぐ回線が必要になる。I-CASは、HPがFeliCa関連サービスを提供する事業者に対して販売している、第2世代FeliCaに対応したサーバシステム。通信事業者向けには2006年から(2006年月日の記事参照)、一般事業者には2月1日からサーバの提供を開始している(2月1日の記事参照)。
会場では「専用アプリをおサイフケータイにインストールして電子マネーをチャージし、iモードサイトにアクセスしてチケットを購入すると、おサイフケータイに購入したチケット情報が書き込まれる。会場へ行き、入場時にそのチケットを利用する」というデモを行っていた。電子マネーのチャージ、チケット発券、チケット利用時にはI-CASが使われるというイメージだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング