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3月3日〜3月9日:

5分で分かる、今週のモバイル事情

ICカードとICタグの総合展示会「IC CARD WORLD 2007」が開催され、おサイフケータイやFeliCaの最新動向、最新技術/サービスの展示が行われた今週。ウィルコムは、ビジネスユーザー向けの新音声定額プランを発表した。
2007年03月09日 23時54分 更新

IC CARD WORLD 2007、開催

 3月6日から3月9日までの4日間、東京・有明の国際展示場でICカードとICタグの総合展示会「IC CARD WORLD 2007」が開催された(3月7日の記事参照)。

 フェリカネットワークスブースは「金融ソリューション」として、おサイフケータイをキャッシュカードとして用いるデモを実施(3月8日の記事参照)したほか、東芝ブースでは「Suica」を利用した出席管理システム(3月8日の記事参照)、凸版印刷ブースではセブン&アイホールディングスが事業者となって提供するプリペイド型電子マネー「nanaco(ナナコ)」の展示が行われた(3月7日の記事参照)。

 ソニーブースでは、ソニーとPhilipsが開発した近距離無線通信規格「NFC」(Near Field Communication)のデモを披露。展開が難しいとされる海外で使えるおサイフケータイ「インターナショナルおサイフケータイ」への取り組みを紹介した(3月7日の記事参照)。

 なお3月9日には、ドコモのおサイフケータイ対応端末の契約数が、3月8日の時点で2000万件を超えたことが明らかになった(3月9日の記事参照)。おサイフケータイは2004年7月10日にサービスを開始し、2006年1月に1000万件を達成(2006年1月の記事参照)。その後の約1年で倍増したことになる。

ウィルコム、新音声定額プランを発表

 ウィルコムは、月額1900円で1時から21時までの070番号への通話と、すべてのEメール送受信が無料となる新料金プラン「ウィルコムビジネスタイム定額トリプルプラン」(仮称)を発表した(3月8日の記事参照)。

 従来の「ウィルコム定額プラン」(月額2900円。法人割引適用時は月額2200円)より安価に定額サービスを利用できるウィルコムビジネスタイム定額トリプルプラン(仮称)は、法人を始めとするビジネスアワーでの利用が中心のユーザーに、より安価に定額料金を提供する。

 サービス開始は6月1日を予定しており、21時から1時までの070番号への通話と、携帯電話や固定電話への通話は一律30秒10円となる。なおウィルコムビジネスタイム定額トリプルプランは、3回線以上で契約する必要があり、1年間を契約期間としている。

 このほか6月1日には、月額1050円で1260円分の無料通話を提供しているオプションプラン「070以外もお得な通話パック」において、複数回線で同オプションサービスを契約している場合に、一定額まで無期限に繰り越すサービスに加えて、同一法人間または家族間で余った無料通話分を分け合えるサービスを開始することも発表している。

マイクロソフト、Windows Mobileのプレスセミナーを開催

 マイクロソフトは、Windows Mobileに関するプレスセミナーを開催。日本市場でのスマートフォン事業の進捗状況などを説明した(3月7日の記事参照)。

 モバイル&エンベデッドデバイス本部 部長の梅田成二氏は、「Windows Mobile搭載端末を使っているユーザーが、初期のコアユーザーから徐々に広がりを見せている」こと、「製品ラインアップに、第1世代のフィードバックを受けて各種の対策をとった第2世代のものがそろいつつある」ことを挙げ、「今のWindows Mobileは第2段目のロケットに点火をしたというタイミングだと思う」と話した。

 ユーザー層については、2005年12月にウィルコムが「W-ZERO3」を投入した頃と比べて明らかに広がりを見せており、アーリーアダプター層から、外資系企業に勤めていたり、カタカナ職業に従事していたりするインフォメーションワーカー層にまで、Windows Mobileユーザーが増えてきていると指摘。インフォメーションワーカーは国内に1500万人おり、今後何年かはこのエリアのユーザーを攻略していく方針を示した。

 Windows Mobile 6.0については、「日本でもWindows Mobile 6.0対応製品が登場するくらいのタイミングで、改めてWindows Mobile 5.0との違いなどを詳しく説明したい。時期については、現在キャリア各社と打ち合わせをしており、機が熟したところでアナウンスする」と話すにとどめた。

シンビアン、事業概況とSymbian OSの最新トピックを紹介

 携帯向けOS開発大手のシンビアンは、事業概況とSymbian OSの最新トピックを紹介する説明会を開催した(3月9日の記事参照)。

 Symbian OS搭載機の累計出荷台数は、Symbianの創立から9年目で1億1000万台を突破しており、第4四半期の出荷台数も1460万台と好調を維持。シンビアンの久晴彦社長は、「単純に計算すると1秒間に2台、世界中のどこかでSymbian OSが載った端末が出荷されたことになる」と話した。

 2007年は既に9モデルが日本市場向けに登場しており、海外でもNokiaが5機種の新モデル(2月13日の記事参照)、Motorolaが久々のSymbian OS搭載機となるキックスライダー端末「MOTORIZR Z8」を発表している。2007年の目標を問われた久社長は、「国内でドコモ向けにSymbian搭載機を開発しているメーカー4社へのサポートをきっちりやるとともに、パートナーの強化を図る。海外展開についてもお手伝いしたい」とした。

 また、Symbian OSの新たな取り組みとして、Symbian OSのPOSIXへの対応を紹介。シンビアンでディレクターテクニカルコンサルティングを担当する山田貴久氏は、POSIXによりSymbian端末上で動くエンタープライズソリューションの可能性が広がると説明し、「別のプラットフォームへの移行は手間もコストもかかるが、それが軽減される」と話した。

 このほか、POSIX C APIを提供することも発表。メーカーや独立系ソフトウェア会社のリソース不足を、C言語の技術者に活躍してもらうことで補いたい考えを示した。

ドコモ、「らくらくホン ベーシック」を発表

 NTTドコモが「らくらくホン」シリーズの最新モデル「らくらくホン ベーシック」を発表した(3月6日の記事参照)。

 らくらくホン ベーシックは、“あんしん/かんたん/おまかせ。ケータイに不慣れな人でも使えるように”というシリーズのコンセプトを継承しつつ、端末デザインに無印良品のアートディレクションなどを手がけるグラフィックデザイナーの原研哉氏を起用するなど、これまで以上に端末デザインへのこだわりを見せるFOMA端末。

 カメラ機能はないものの、メインディスプレイに約2.4インチ(240×320ピクセル)26万2144色TFT液晶、サブディスプレイに約1.2インチ(64×64ピクセル)STN液晶を搭載。「メールらくらく返信」「ゆっくりボイス」「はっきりボイス」など使いやすさを重視した機能を始め、歩数や歩いた距離、カロリーを表示する「歩数計」といったユニークな機能を装備する。

 発表会で登壇した原氏は、携帯電話の理想形を“石けん”に求めたと説明。「それも1週間くらい使った石けん。おろしたてだと角があるし、メーカーのロゴがあったりする。逆に使いすぎて薄くなると、使いにくい。真剣に石けんのすり減り方を観察して、フォルムの参考にした」と話した(3月6日の記事参照)。

[ITmedia]

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