「Windows Mobileは2段目のロケットに点火した」──MSが順調な伸びをアピール(1/2 ページ)

» 2007年03月07日 22時47分 公開
[園部修,ITmedia]
Photo マイクロソフト モバイル&エンベデッドデバイス本部 部長の梅田成二氏

 マイクロソフトは3月7日、Windows Mobileに関するプレスセミナーを開催し、日本市場でのスマートフォン事業の進捗状況などを説明。合わせてWindows Mobile搭載端末購入者を対象とするキャンペーンなども発表した(3月7日の記事参照)

 同社モバイル&エンベデッドデバイス本部 部長の梅田成二氏は、Windows Mobileを手がけているモバイル&エンベデッドデバイス本部が「マイクロソフトの中でも急成長部門の1つ」と紹介。2006年12月に開催したWindows Mobile 1周年記念イベントで、同社の執行役常務ビジネス&マーケティング担当 佐分利ユージン氏が掲げた「毎年出荷台数を3倍にする」という目標(2006年12月の記事参照)を達成するため、各種のプランを実行しているという。

 ビジネスは堅調に推移しており、「今のWindows Mobileは第2段目のロケットに点火をしたというタイミングだと思う」と梅田氏は話す。その理由として「Windows Mobile搭載端末を使っているユーザーが、初期のコアユーザーから徐々に広がりを見せている」ことと、「製品ラインアップに、第1世代のフィードバックを受けて各種の対策をとった第2世代のものがそろいつつある」ことを挙げた。

 特にユーザー層については、2005年12月にウィルコムが「W-ZERO3」を投入した頃と比べて明らかに広がりを見せていることを指摘。いわゆるアーリーアダプター層から、外資系企業に勤めていたり、カタカナ職業に従事していたりするインフォメーションワーカー層にまで、Windows Mobileユーザーが増えてきていることを紹介した。

Photo Windows Mobile端末ユーザーのすそ野が徐々に広がっている

 マイクロソフトでは、日本国内のアーリーアダプター層を約150万人程度と見積もっており、おそらくその3分の1程度がすでにWindows Mobile搭載端末ユーザーだという。一方インフォメーションワーカーは国内に1500万人おり、今後何年かはこのエリアのユーザーを攻略していく方針だ。

 「Windows Mobile 5.0のターゲットはアーリーアダプターだった。先日バルセロナで開催された3GSM World Congress 2007でワールドワイド向けに発表したWindows Mobile 6.0はインフォメーションワーカー向け。数年後に出る次のバージョンでは、もっと広いコンシューマーを意識したものになると思う」(梅田氏)

 なおWindows Mobile 6.0の詳細については、「日本でもWindows Mobile 6.0対応製品が登場するくらいのタイミングで、改めてWindows Mobile 5.0との違いなどを詳しく説明したい。時期については、現在キャリア各社と打ち合わせをしており、機が熟したところでアナウンスする」と話すにとどめた。

 その後、Windows Mobile搭載端末をリリースしているキャリア各社が、2007年の施策や展望などを紹介した。

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