NECエレ、携帯向けオーディオプロセッサを発売──着うたフル、Napster、LISMOに対応

» 2007年02月01日 23時25分 公開
[ITmedia]

 NECエレクトロニクスは2月1日、携帯電話向けオーディオプロセッサ「AP140」のサンプル出荷を開始した。

 AP140は、専用のCPUとデジタルシグナルプロセッサを内蔵したLSI。ベースバンドLSIの機能の一部およびベースバンドLSIを介して接続されたメモリを利用しながら音楽を再生するもので、現行機種で対応していた「MOOCS」に加え、「着うたフル」「Napster」「LISMO」など、各種音楽配信サービスが提供する多様なフォーマットの音楽データが再生可能になる。

 これらの音楽データは、現行機種で対応しているSDカードに加え、端末内のフラッシュメモリに保存した場合にも、最長で連続50時間再生できるという。

 このLSIを利用することで端末メーカーは、さまざまな音楽配信サービスからダウンロードした多様なデータを、長時間再生できる携帯電話を容易に開発できるほか、携帯電話に内蔵されたフラッシュメモリをデータの主な保存先とする音楽端末を開発できる。

 同製品のサンプル価格は1000円。量産の開始時期は来年度上期をが予定している。

 同社は2月12日から15日までバルセロナで開催される携帯電話、ネットワーク機器の展示会「The 3GSM World Congress 2007」にAP140を出品する予定としている。

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