ドコモ、フィリピンPLDTの株式を追加取得、関係強化へ

» 2006年12月18日 21時24分 公開
[園部修,ITmedia]

 NTTドコモは12月15日、フィリピンで事業を展開している通信事業者Philippine Long Distance Telephone Company(PLDT)の発行済み株式の約3.2%にあたる約600万株を、同社の筆頭株主First Pacific Company Limitedの投資目的子会社から取得すると発表した。取得に必要な金額は約130億ペソ(約300億円)。

 ドコモは2006年3月に、NTTコミュニケーションズからPLDTの株式1263万3486株(PLDT発行済株式の約6.7%)を約521億円で取得している(3月15日の記事参照)。ここに今回取得する600万株が加わり、約1900万株(約9.9%)のPLDT株式を保有することになる。さらなる買い増しについても、市場動向を見ながら検討する。

 ドコモとしては、今回の追加出資によって、PLDTおよび同社の100%子会社である移動体通信事業者Smart Communicationsとの提携関係強化を図り、フィリピンでのiモードサービスの展開、W-CDMAサービスの拡大・発展、および日本・フィリピン間の国際ローミングのさらなる推進をめざす考え。Smart Communicationsはアジアの携帯電話事業者8社で構成する国際アライアンス「Conexus Mobile Alliance」の一員でもあり(12月5日の記事参照)、アライアンスの発展にも協力していく。

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