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アイピーモバイル、下り最大42.2Mbps「TD-CDMA E-R7」のフィールドテストを開始

2007年春から2GHz帯でのデータ通信サービス開始を予定しているアイピーモバイルが、TD-CDMAの高速化技術「E-R7」の実験局免許を取得した。米IPWirelessと共同でフィールドテストを行う。
2006年12月13日 17時00分 更新

 アイピーモバイルは12月13日、米IPWirelessと共同で、TD-CDMA(3GPP Release 7)方式の通信速度をさらに高速化する「TD-CDMA E-R7」(Evolved Release 7)のフィールドテストを開始すると発表した。フィールドテストを実施するための実験局免許は12月8日付けで取得している。

 アイピーモバイルは2007年春から、2GHz帯でTD-CDMA方式を利用したデータ通信サービスを提供予定だが(11月21日の記事参照)、今回開始するフィールドテストは、さらにその先の技術を見据えたもの。TD-CDMA E-R7では、理論値で下り最大42.2Mbpsの通信を可能にする。同社が導入予定のTD-CDMAは、最大データ転送速度が下り最大11Mbpsなので、通信速度は約4倍に向上する計算。ただし、今回の実験に利用する設備では、最大伝送速度は30Mbps程度になるという。すでに海外ではいくつかのフィールドテストが行われており、IPWirelessが商用化に向けて機器の開発を進めている。

 フィールドテストでは、都内に設置した基地局の周辺で電波伝搬特性の検証を行うほか、データ通信速度の検証などをメインに行う。またハイビジョン映像のストリーミング再生を行うなど、ストリーミングのアプリケーションテストなども行う予定。

 TD-CDMA E-R7は、総務省が検討を進めている、2.5GHz帯を利用する広帯域移動無線アクセスシステムの技術的条件を満たすだけの性能を持っている。

TD-CDMA E-R7の理論上の性能と広帯域移動無線アクセスシステムの要求条件
要求条件 TD-CDMA E-R7 広帯域移動無線アクセスシステム
下り最大データ転送速度 42.2Mbps(MIMO) 20〜30Mbps程度以上
上り最大データ転送速度 10.6Mbps 10Mbps程度以上
周波数利用効率 下り平均0.89 0.8bps/Hz以上
※10MHz帯域、64QAM、誤り訂正は考慮せず、4416chip/slot、15スロット/1フレーム 10ミリ秒、3スロット制御用

[園部修,ITmedia]

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