タワーレコードでは以前から、トルカ以外にも、携帯を連携させたキャンペーンに力を入れている。どのような狙いがあるのか、タワーレコード事業推進室室長の五味陽介氏に話を聞いた。
現在タワーレコードはちょうど冬のセール期間中で、ガチャピンをキャラクターに据えたキャンペーンを行っている最中だ。店舗展開のほか携帯を使った施策にも力を入れており、「ケータイ de ゲット!キャンペーン」と題して、携帯サイトへアクセスし、会員登録を行うとガチャピンの待受画面をプレゼントするなどの仕掛けも用意している。
店内には、ガチャピンをデザインしたQRコード付きのポスターが貼られているほか、レジでレシートを受け取ると、そこにもガチャピン付きのQRコードが印刷されている。ガチャピン付きQRコードもトルカも、どちらも狙いは顧客を携帯サイトへ誘導することにある。
現在店舗で行っているトルカの配布は、D2Cとの共同実験であるため、トルカリーダー/ライターの設置用などはD2Cが行っている。実際にトルカを受け取った人のうち何%がトルカ詳細に書き換えを行ったか、何%がWebにアクセスしたかなどの各種データを取り、マーケティングツールとしてのトルカの効果を広く測るのが実験の目的だ。
タワーレコードは、トルカに何を期待しているのだろうか。「今配布しているトルカは、Webへアクセスしてもらって、そこで情報提供するのが目的です。これはレシートに印刷したQRコードでも同じ効果なわけですが、トルカでは携帯に直接情報を送り込めるわけですから、QRコードで必要な“読み取り”のアクションをしなくていい。1アクション減ることで、QRコード以上のアクセスを見込めます。他社ではまだトルカを使った取り組みをしていないので、先駆けてやってみたいという思いがありました。まずはどこかで実験してみないと全店展開は難しいので、最初は一番お客様の多い渋谷店でやってみよう、ということになったんです」(五味氏)
また、実際にトルカを配布してみることにより、マーケティングツールとしての費用対効果を測る狙いもあるという。「リーダー/ライターは1台の定価が6万円くらいで、携帯を利用したサービスとしては、トルカの費用は高くない。ただ、費用対効果の“効果”の部分は、やってみないと分からないですから」(五味氏)
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