日本のホテル市場は二極化が進行している。東京、名古屋、大阪など大都市では、外資系高級ホテルの進出、国内高級ホテルのリニューアルが相次いでいる。しかしその一方で、新設ラッシュの裾野を支えているのはコストパフォーマンスの高いビジネスホテルだ。例えば2005年にオープンした新設ホテル109軒のうちビジネスホテルは90軒に及ぶ。大都市への企業の一極集中、団塊世代の引退によるホワイトカラー人口の減少を鑑みれば、今後も出張頻度の増加を睨んだビジネスホテルの増加傾向は続きそうだ。当然ながら、ビジネスホテル業界の競争は激しくなっていく。
企業の出張費抑制と利用者の満足度向上という、相反するニーズをどれだけ実現できるか。その課題に対して、「FeliCa電子錠による業務の効率化と人件費削減」、「コスト削減分を室内設備の充実にあてる」ことを提案したKESAKAインの取り組みは非常に興味深い。
今回KESAKAインで採用したビジネスホテル向けKESAKAシステムは、すでに大手ビジネスホテルチェーンをはじめビジネスホテル業界に「予想以上に多くの反響があり、大規模導入の検討もいただいている」(平川氏)という。“おサイフケータイでホテルに泊まる”のは、そう遠くない時期に広まっていきそうである。
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