903iで変わるもの――FeliCa、GPS、メール機能 (3/3 ページ)

» 2006年10月16日 07時48分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]
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GPS機能を標準搭載

 これまでも三洋電機製端末など一部のドコモ端末ではサポートされていたGPS機能が、903iシリーズでは標準搭載される。利用できるのは、903iシリーズ6機種。現在位置確認機能が搭載されることにより、自分がいる位置を確認したり、位置情報を追加した情報を他の人へ送ったりできるようになる。また2007年4月からは、GPSを利用して、緊急通報者の位置情報を警察・消防などの緊急通報受理機関へ通知できるようになる。

 このほか、プリインストールされたナビサービスが利用できる。D903i、P903i、SH903i、SO903iの4機種はナビタイムジャパンが提供するナビサービスを、F903i、N903iはゼンリンデータコムが提供するサービスをプリインストールしており、90日間は無料で利用できる。

 いずれもiアプリなので、プリインストールされているのとは異なるナビサービスをダウンロードして利用することはできるが、ダウンロードして利用する場合はいずれもQVGAの解像度/縦方向の画面で利用することになる。N903iでVGAのメインディスプレイを全画面表示して利用したり、F903iで画面を左右90度ずつ回転させて利用したりできるのは、いずれもプリインストールされているゼンリンデータコムのナビサービスだけだ。

 なお、今回ナビサービスが利用できる6機種はいずれも、電子コンパスを搭載していない。

photo au端末向けサービス「EZナビウォーク」で実績がある、ナビタイムジャパンのナビサービス。月額210円のコースの他、月額315円のProコースもある
photo ナビタイムジャパンの歩行者用ナビのデモ画面。音声&テキストで進行方向を教えてくれる。メガiアプリ対応により従来版よりも情報量を増やせたほか、検索結果の表示にテーブルを使ったり、タブ表示が可能になった
photo 自動車向けナビ「ドライブサポーター」は、「EZ助手席ナビ」に相当するサービス。月額315円で利用できる。電子コンパスはないが、進行方向を上にして表示する機能がある

photo N903i、F903iにはゼンリンデータコムのナビサービスがプリインストールされている。歩行者にも自動車にも対応したトータルナビで、月額使用料は367円。起動と同時に地図(前に見た場所)を表示するのが特徴。また地図の拡大・縮小が高速
photo 歩行者ナビでは「屋根の多いルート」「階段の少ないルート」などの条件も選択可能。また「ひまつぶし」「終電逃した」などのシチュエーションから周辺にある施設を検索したり、タクシーを呼んだりできる
photo 自動車のルートを検索する場合は、渋滞情報を考慮してルートを示す。また、交差点の拡大図や高速道路のジャンクションを3D表示する

 GPS機能を利用したサービスとして、ドコモから新たに「ケータイお探しサービス」が提供される。これは携帯電話などを紛失したときに、「My DoCoMo」からログインすると自分の携帯電話の位置を検索できるようになるというサービス。事前の登録は不要で、1回315円(検索が成功した場合のみカウント)で利用できる。2007年6月までのキャンペーン期間中は無料で利用できる。

 自分で自分の携帯を探すケータイお探しサービスに対し、他のユーザーの携帯を探すサービスが、キッズケータイ「SA800i」などを対象にサービス提供中の「イマドコサーチ」(2005年11月24日の記事参照)だ。903iシリーズ6機種は、イマドコサーチの対象機種として登録できる。

 なお新たに、iモードに住所情報を規定するタグが追加された。iモードコンテンツやトルカで住所が書かれた場所をクリックすると、ナビサービスアプリを起動して、位置を地図で確認できるようになる。

photo 自分の携帯がどこにあるかを探せる「ケータイお探しサービス」。My DoCoMoからログインすると携帯のある場所を地図表示できる
photo 初期設定では「位置提供OFF」になっているので、ケータイお探しサービスやイマドコサーチを使うためには事前に「位置提供 ON」に設定しておく

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