CEATEC JAPANでは2004年から、Edyとおサイフケータイを利用した事前登録を行っており(2005年10月4日の記事参照)、今年もEdyを使った事前登録は引き継がれている。
事前登録の際に、手持ちのEdyカード、またはおサイフケータイのEdyアプリに載っている16桁のEdy番号を登録しておく。当日はEdyカードまたはおサイフケータイを読み取り機にかざすだけで、入場券が自動的にプリントアウトされる。Edyは本人認証に利用するだけなので、料金がかかるわけではない。
このほか今年からは、新たにドコモのおサイフケータイで「モバイル名刺アプリ」を利用した入場システムを導入している(9月26日の記事参照)。事前に登録しておいた名刺情報を、ドコモのおサイフケータイ用アプリの中に格納しておき、入場手続きや名刺を渡す代わりにおサイフケータイをかざすだけで済むというサービスだ。
いずれも、FeliCaの認証機能を生かした便利なサービスといえる。Edyカードやおサイフケータイをかざすだけで済むのでスピーディ。これから予約を行う人にはオススメの登録方法だ。
ドコモブースで展示されているのが、ドコモと日テレが共同開発した、“ワンセグ+トルカ”のソリューション(10月2日の記事参照)。トルカは、902iシリーズ以降のドコモのおサイフケータイで利用できる、電子カード/電子クーポン機能だ。
ユーザーは、トルカ対応携帯でワンセグ放送を視聴すると、番組に関連するトルカが表示される。“グルメ番組で紹介されたお店の情報”“スポーツ中継中に活躍した選手の情報”といった内容のトルカで、興味があるトルカをユーザーがダウンロードすると、端末内に自動的にトルカが蓄積されていく。
端末内でトルカを呼び出すと、トルカに関連付けられたムービーを再生できる。ムービーは日本テレビのサーバからストリーミング再生される。放送が終わったあとでも、ムービーを見られる点がポイントだ。
このソリューションの企画・開発に携わった日本テレビ放送網メディア戦略局の佐野徹氏は、「放送と通信の融合の、究極の姿だ」と話す。
「トルカというのは要するに電子チラシ。ものすごく規模が大きなティッシュ配りのようなものだと思ってください。ティッシュ配りだと、上手い人と下手な人では届けられる人数が違うが、これはいわば“究極にティッシュ配りが上手い人が配るティッシュ”のようなもの。ユーザーがクリックしなくても、ばらまかれて手元に届くのが放送の良さ。受け取った情報を入れ替えられたり、情報をアタッチできたり、位置情報と絡めて+αしたりできるのが通信の良さ。これまで放送にも通信にもできなかったことができる。通信会社であるドコモにとっても、おサイフケータイ(でトルカ)を使ってもらうという目的に合うので、ワンセグを入れる強い動機になる」(佐野氏)
三菱電機ブースでは、“トレイン&ウォーク”と題して大がかりなデモが行われている。電車の中から目的地まで、ユーザーをさまざまな映像表示機器を使って誘導するという内容。目的地に着いたら大型ディスプレイを操作して店舗情報や商品情報を確認し、目的の情報(デモでは缶コーヒーのクーポン)を自分の携帯電話にダウンロードできる。
携帯へ情報をダウンロードする際は、トルカ対応おサイフケータイであればトルカを使って、それ以外の場合はQRコードで読み取ったURLへアクセスして行う。会場ではD902iSを貸し出しており、トルカでクーポンを受け取ることができるようになっている。
am/pmが展示しているのは、無人自販機コンビニの「オートマチック・スーパー・デリス」。Edyでも現金でも決済でき、am/pmでは「Suicaなど、FeliCaを使った他の決済方式への対応も検討中」としている。
オートマチック・スーパー・デリスは、オフィスなどに置くことを想定している。飲料の自動販売機だけでなく、お弁当やデザート、生活雑貨などを販売する汎用販売機を組み合わせ、am/pmのコンビニ店舗と同様に、さまざまな商品を扱えるのがポイントだ。
設置は無料で、設置した会社は電気代を負担するだけだ。ただし、汎用販売機にかかるコストを飲料自動販売機の売上でまかなうため、月間6000〜7000本程度飲料が売れる設置場所であることが条件となる。
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