モバイルSuicaでオンラインショッピング──ベリトランス電子マネー

» 2006年09月07日 18時19分 公開
[ITmedia]

 SBIベリトランスは9月7日、ショッピングサイト向けに、JR東日本の提供するモバイルSuicaでの支払い受付を可能にするASPサービス「ベリトランス電子マネー」のサービスを提供すると発表した。

 ベリトランス電子マネーは、ショッピングサイトの電子マネー導入支援を目的としており、ショッピングサイトを運営する事業者と、電子マネー事業者間の、システム面での橋渡しと、契約・入金面での橋渡しの両方を行うサービスだ。ショッピングサイト事業者は、直接JR東日本と契約しなくても、SBIベリトランスの収納代行サービスを利用する契約を結べば、モバイルSuicaを利用できるようになる。入金情報はリアルタイムで確認できるほか、クレジットカードやコンビニ決済など、複数の決済手段の売上を一本化して、SBIベリトランスからまとめて入金を受けることが可能だ。また、まずはモバイルSuicaからスタートするが、今後は複数の電子マネーに対応予定。

 「仕組みがよく似ているため、モバイルEdyにはすぐ対応できる。iD、QUICPay、スマートプラスなどはまだネット決済に対応していないが、(各クレジット決済方式がネット決済に)対応すれば、いつでも(ベリトランス電子マネーに)追加できる」(SBIベリトランス代表取締役の沖田貴史氏)

 初期費用は10万円。そのほか、月額基本料1万円、1トランザクションにあたり15円のトランザクション料、その他、物販の場合売上の5%、デジタルコンテンツの場合売上の10%の収納手数料が必要になる。

 モバイルSuicaは機能を拡張し、10月21日よりネット決済に対応する(9月5日の記事参照)。同日よりモバイルSuicaに対応する「AT-X」「ケンコーコム」「ALL ABOUT STYLE STORE」「セイジョー」と、年内に対応予定の「ゲームオン」の各サイトはいずれも、ベリトランス電子マネーを利用する。2007年3月までに数十店舗へ導入予定。

 SBIベリトランスでは以前よりショッピングサイト向けシステム構築を行っており、クレジットカード決済サービスやコンビニ決済サービスを2000以上のオンラインショップに提供している。「ベリトランス電子マネーは、従来のシステムにモバイルSuicaを追加するイメージ。これまで弊社のシステムを導入していただいていたショッピングサイトであれば、モバイルSuicaを追加するだけで簡単に導入できる」(沖田氏)

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