携帯をキャビネットの鍵に──ドコモ・システムズ、電気錠管理ソフトを発売

» 2006年07月12日 23時57分 公開
[ITmedia]

 ドコモ・システムズは7月12日、携帯電話のIP通信を活用した電気錠管理ソフトウェア「m@LINK〜モバイルリンク〜」の販売を13日より開始すると発表した。ソフトウェア単体価格は100万円から。

 m@LINK〜モバイルリンク〜は、オフィスにおける重要書類などを収納するキャビネットやサーバを設置するラックなどの電気錠を携帯電話のIP通信による管理・制御を可能とし、中央電子製ネットワークデバイスサーバ「ND-SV01」上で動作するソフトウェアシステム。中央電子製「IP錠付ラック」、「外付け電気錠 UIL」、イトーキ製電気錠キャビネット「ネットラインキャビネット」などと連携して動作する。遠隔地からの状態確認や施錠制御、解錠時の履歴確認、不正な操作(こじ開けなど)に対するエラー通知機能、湿度・温度・電流・電圧などのセンサーと連動し、サーバルームやサーバの状態を通知する機能などを備える。

 システム構築は、既存の電気錠製品に同ソフトをインストールしたND-SV01を接続し、運用する方法のほか、電気錠の備わらない通常のキャビネットやラックにも外付け電気錠「UIL」の設置により実現を可能とする。

photo 動作の仕組み

 従来の金属錠は管理方法が煩雑となりがちであり、スペアキーの悪用などによるセキュリティレベルの低下も考えられる。電気錠を活用することでセキュリティレベルの向上が望め、かつ高度な管理が行えるようになる。電気錠の施錠管理のほか、解錠の履歴保存やエラー告知機能などを含め、重要書類格納用のキャビネットやサーバルームを統合的に遠隔管理できるシステムとして、他システムと比較し、初期導入費を抑制できる特徴もあるとしている。

 主な仕様は以下の通り。

m@LINK〜モバイルリンク〜の主な仕様
動作環境 イトーキ製「ネットラインキャビネット」、中央電子製「IP錠ラック」「外付け電気錠 UIL」とネットワーク接続して利用する
利用可能な電気錠 イトーキ製「ネットラインキャビネット」の電気錠、中央電子製「IP錠ラック」の電気錠、および「外付け電気錠 UIL」
利用可能なセンサー 中央電子製「IP錠ラック」のセンサー(動作確認済みセンサー:ドア、温度、湿度、電流、電圧)
利用可能な携帯電話 NTTドコモ FOMA90xiシリーズ以降(他キャリアの機種は一部機種のみ動作確認済み。要相談)
ソフトウェア単体価格 100万円
ネットラインキャビネットとの連携構成価格例 約350万円から(15扉。別途、要工事費)
IP錠ラックとの連携構成価格例 約350万円から(IP錠ラック1台。別途、要工事費)
外付け電気錠 UILとの連携構成価格例 約280万円から(外付け5セット。別途、要工事費)

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