SPH-W2100はSamsungが得意とする厚さ21.1ミリのスリム携帯で地上波DMB(モバイル用地上波デジタル放送)も受信できる。またLG-KH1000は縦横にスライドするユニークなスタイルが特徴。テレビ電話などで画面を横にした際にも使いやすいよう、ボタン配置が工夫されているほか、Bluetoothにも対応している。
6月30日、KTとSKTは同時にWiBroの商用サービスを開始した(2005年11月の記事参照)。Mobile WiMAX規格として、国際標準としても認められているWiBroは、時速60キロ以上の移動中でも、途切れることなくインターネットを楽しめるという韓国で開発された無線インターネット規格だ。
両社とも、まずはソウルの一部地域でのみサービスを提供。いずれもエリアは住宅街や大学周辺などに限られている。
サービスを受けるには、加入者認証PISIM(Portable Internet Subscriber Identity Module)を内蔵したPCカードを、手持ちのノートPCに差し込んで利用する。
ノートPC+PCカードでは持ち歩くのに不便だというユーザー向けに、KTは今年下半期にもWiBro専用PDAを発売する予定。またWiBro機能をあらかじめ内蔵したノートPCやポータブル・マルチメディア・プレーヤーなども年内に発表予定だという。
このうち今年下半期に販売予定の、ReignCom製デバイス「iriver WIN」(G10)は注目に値する。ReignComは日本市場にも出荷されているMP3プレーヤー「iriver」シリーズのメーカーで(5月26日の記事参照)、これまでMP3を始めとするマルチメディアプレーヤーを専門に開発を行ってきた。同社がこれを機にWiBro市場にも進出するとしている。
G10は、動画や音楽、ゲームなどマルチメディア機能に特化したポータブル端末で、KT向けに開発された製品だ。ゲーム供給については既に、ゲームポータル「Hangame」やポータルサイト「Naver」の運用会社として有名なNHNを始めとした有力なオンラインゲームメーカーのほか、eBookや漫画、カラオケサービスの提供会社とも提携を済ませている。ユーザーは小さなボディのG10で、数々のサービスを楽しめるようになりそうだ。
料金制度やサービスは、KTとSKTとではっきりとその内容が分かれる部分だ。全体的に見ると、KTは多様な選択肢を用意しており、逆にSKTはシンプルな内容となっている。
料金制度はSKTの場合は3万ウォン(約3600円)/月で使い放題のプロモーション料金を用意している。これは2007年6月までの1年間有効で、それ以降はさまざまなバリエーションの料金制度が用意される予定だ。
一方KTの方は、今年12月末までのプロモーション料金にしても、通常通りの料金にしても、多様なプランを用意している。
料金制 | 基本料 | 基本提供データ量 | 超過利用料 |
---|---|---|---|
スリム | W15000/月 | 300MB | W70/MB |
セーバー | W20000/月 | 500MB | W25/MB |
ベーシック | W25000/月 | 800MB | W12/MB |
スペシャル | W30000/月 | 1500MB | W10/MB |
プレミアム | W40000/月 | 3000MB | W7/MB |
料金制 | 本来の基本料 | プロモーション利用料 | 基本提供データ量 | 超過利用料 |
---|---|---|---|---|
WiBroセーバー | W20000/月 | W6000/月 | 500MB | W25/MB |
WiBroベーシック | W25000/月 | W7500/月 | 800MB | W12/MB |
WiBroスペシャル | W30000/月 | W9000/月 | 1500MB | W10/MB |
WiBroFree | W16000/月 | 無制限 | 無制限 | |
現在のところWiBro専用のコンテンツはKTのみが用意しており、SKTはインターネット接続のみを提供している。SKTでは「ポータルや特化サービスなどの提供は、市場の状況を見て検討する」と説明。慎重な構えを見せている。
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