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韓国携帯事情:

固定電話会社を脅かす韓国の携帯電話向け新サービス (1/2)

さまざまな機能が融合され、急速に進化していく携帯電話。韓国では携帯電話で固定回線を利用できる固定・携帯融合(FMC)サービスなども始まっている。
2006年06月09日 23時30分 更新

 カメラやオーディオプレーヤー、電子決済、ナビゲーションなど、今や携帯電話には電話以外だけでなくさまざまな機能が融合されている。韓国では、インターネットと連携した新しいサービスやそれが利用できる専用端末が投入されたほか、Bluetooth技術を応用し携帯端末を固定電話のように利用できるサービスなども始まった。

ビジネスをサポートするサービス

 韓ONSE Telecomは5月末、PC内にあるファイルを携帯電話から操作できる「So1ファイル転送サービス」の提供を開始した。このサービスは、携帯電話からPCやWebストレージ上にあるファイルのコピーや削除といった操作ができるもの。外出先で営業用資料をダウンロードしたり、クライアントに転送したりでき、ビジネスへの応用が期待されている。

 サービスを利用するには、携帯電話およびPCに専用アプリケーションをインストールする必要がある。同サービスを利用しているほかの人との連携作業も可能で、携帯電話から自分のPCを操作してほかの人にファイルを送ったり、共有ファイルを検索し、ダウンロードすることも可能となっている。利用料は1500ウォン(約176円)/月だ。

 同社では今後、Webストレージにある文書ファイルを端末側に保存しなくても閲覧したり編集したりできるようにするほか、MP3ファイルや画像ファイルなどのマルチメディアデータをストリーミング配信して携帯電話で鑑賞できるようにする機能も追加する予定だ。

Photo オンセ通信のサービス概念図。携帯電話でWebストレージやPCにアクセスし、ファイル操作が可能だ

 システム管理などを行っている韓HOSTWAY IDCでは、携帯電話網を利用し、スマートフォンとオフィスなどのPCをリアルタイムで同期できる「プレミアムモバイルサービス」を開始した。メールだけでなくアドレス帳やスケジュール、メモなども同期できるので、出張先などでもPCと同じ環境をスマートフォン上に構築できる。

 さらにこのサービスは、OSがMicrosoft Windows Mobile 2003 SE以上の既存のスマートフォンならば、機種に関係なく利用でき、メールサーバーを別途用意する必要もない。利用料金は携帯電話のデータ通信量が無制限というオプションも付いて4万〜6万ウォン(約4700〜7000円)/月となっている。

Photo プレミアムモバイルサービスは、韓SamsungのBluetooth搭載端末「SCH-M600」を中心に提供される。OSはWindows Mobile 2003 SE for Smartphone。Microsoft OfficeのドキュメントやPDFファイル、JPG画像、テキストファイルの閲覧ができるビューアーを搭載している

新サービス向けの端末も登場

 携帯端末で仕事をするというスタイルは、韓国でも徐々に広がりつつあるようで、既存の携帯電話を利用したサービスだけでなく、新端末の投入も始まった。

 例えば、先日中国全土でのサービス提供を決定した「BlackBerry」(5月12日の記事参照)は韓国にも上陸している。TRS(基盤無線システム)事業者である韓KT PowertelがカナダのResearch In Motion(RIM)と共同でBlackBerryサービスを開始した。日本でもドコモが2006年秋からの導入を発表している(6月8日の記事参照)

 KT Powertelはこれまで自社で提供していたPTT(Push to Talk)サービスとともに、外出先でメールなどが確認できるビジネス向けのソリューションとしてサービスを提供していく予定だ。BlackBerryサービスで提供される端末は「7100i」で、サービス利用料金は5万5000〜9万ウォン(約6400〜1万円)/月となる。

Photo 「7100i」はGPSによるナビゲーション機能も持つ。当初は英語の読み書きのみ可能で、韓国語はは読むことしかできないが、今年末か来年初め頃に韓国語での読み書き機能にも対応する。価格は1台70万ウォン(約8万2000円)
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[佐々木朋美,ITmedia]

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