ビジネスで使うW-ZERO3Windows Mobile ビジネス活用講座――第3回(2/4 ページ)

» 2006年06月07日 00時00分 公開
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ITmedia: 企業向けとしては、どのようなところに入っているのでしょう?

深見氏: 企業向けとしては、営業マンのモバイル端末利用をはじめとして多店舗展開をする企業でW-ZERO3が利用されています。面白いところでは、各種機器の保守要員や、空港での整備業務利用が挙げられます。これ1つで、通話、システムへのアクセス、情報のブラウズが可能な点が評価されたためです。W-ZERO3を使うことで、進捗を細かく把握できるようになったと聞いています。必要なら、会話して状況を尋ねることもできますしね。

ASP展開の重要性

ITmedia: 大企業であれば導入はそう難しくなさそうですが、中小企業における導入はどうですか?

瀧澤氏: 中小企業などで手っ取り早く導入するには、ASP(Application Service Provider)を利用するのが早いでしょう。規模によっては、通信やグループウェア用のシステムなどをゼロからそろえるのは大変ですから。こうしたときにASPを使えば、サービスとセキュリティを簡単に両立させることが可能になります。W-ZERO3のビジネス向けの展開には、こうしたASPが1つのポイントになるのではないかと考えているので、さまざまなASPサービスを行うところに協力していきたいですね。

 W-ZERO3を利用したASPサービスとしては、マイクロソフトのExchange Serverと併せて提供しているASPサービスがあるほか、サイボウズとも提携していています。(3月23日の記事参照)。こうしたASPを使うことで、ユーザー側は、システムやセキュリティの管理に人員を割くことなく、比較的簡単にグループウェアなどを利用できるようになります。

ITmedia: グループウェアがポイントになりますか?

瀧澤氏: すでに多くの企業がグループウェアを導入しており、社外から利用するためにノートPCを持ち歩いている方がたくさんいます。W-ZERO3は、そのノートPCの代わりになれるデバイスです。サイズや重量などを考えれば、ノートPCよりW-ZERO3のほうが明らかに有利です。

 電話感覚で持ち歩けるW-ZERO3なら、会社のメールやスケジュール等のPIM機能を利用できる便利さに加え、シンクライアントとして使えば、情報漏洩の観点からも優位性があります。

ITmedia: シンクライアントの導入はどのように進んでいますか?

深見氏: すでにシンクライアントを導入されている企業様が、さらに機動性の良いモバイルデバイスとしてW−ZERO3の導入を進めていらっしゃいます。その際、電話ができるということで、さらに利便性が高いと評価をいただいております。

 ただ、ちょっとした工夫は必要です。例えばPCに比べれば画面が小さいので、アプリケーションの表示方法を変えるなどですね。例えば情報を一度に表示するのではなく、ページに分けるなどの変更をすることで、W-ZERO3からでも快適に使えるようになります。

ITmedia: グループウェアなどのシステムの利用以外で、W-ZERO3をビジネスで利用するメリットにはどのようなものがありますか。

瀧澤氏: ノートPCと違って、本当に“どこでも”利用できるのは大きなメリットです。例えば、電車の中で座っていない時でも、メールを見たり、簡単な返事を出したりできる。仕事と仕事の間の空き時間を有効に利用できるわけです。初めて訪問する相手企業の情報を直前にWebで調べるなんてことも可能です。“いつでも情報収集できる”これもメリットの1つでしょうね。

ITmedia: 他のモバイルデバイスとして比較してどうでしょう? たとえば携帯電話もどこでも利用できるデバイスです。

瀧澤氏: PCを企業で導入するときのことを思い出してください。かつては、検証などを個別に行う必要があり、機種を指定して導入することも珍しくありませんでした。しかし現在では、Windowsの上で動くソフトウェアに関しては、ハードウェアの違いは問題にならなくなり、さまざまな機種を利用できるようになりました。同じように、Windows Mobileというレベルで互換性が保たれているメリットがあります。

 サーバ側のソフトウェアやミドルウェアで、携帯電話のJavaをサポートしているものが一部ありますが、実際に運用するには個別の端末ごとに検証が必要になります。しかし全ての機種が検証されているわけではありません。しかも携帯電話の場合、ハードウェアが頻繁に変わるだけでなく、同じOSが搭載されている機種でも、あるソフトウェアが動く/動かないといった問題が起こります。正直、長期間にわたって、一定の機能を必要とする企業向け端末としては難しい。

 そういった観点で見ると、Windows Mobile デバイスの場合は、Windows Mobile そのもので(サーバソフトやミドルウェアとの接続)検証が成されていることが多い点が安心です。(Windows Mobile の検証が済んでいれば)W-ZERO3を使うことができるし、(同じOSを搭載した)後継機でもそのまま使い続けることができます。

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年6月30日