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課題は色──植物性プラスチック携帯の開発を目指す富士通

PCケースの素材に植物性プラスチックを採用するなど、植物由来の素材開発に注力する富士通。携帯のボディに使うための課題として挙げたのは、カラーリングだ。
2006年05月19日 19時27分 更新

 2006年5月18日と19日の両日、東京国際フォーラムで開催された「富士通フォーラム2006」において、富士通が植物性プラスチックを使った携帯ボディの試作品を参考出展した(5月16日の記事参照)

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 展示したのは、「F901iS」など2機種5セット分の筐体。携帯電話を構成する外装部品(上下前後)4点のうち、植物性プラスチックが使われているのは3点。メインディスプレイ側には強化マグネシウム合金が使われている。今回の展示では、充電台にも植物性プラスチックを採用した。

 富士通の植物性プラスチックは、トウモロコシなどを原料とするポリ乳酸に、ポリカーボネートを加えることで高い耐衝撃性を実現している。また、成形性の良さも同社製品の特徴で「従来のポリ乳酸100%の植物性プラスチックは、バリが出やすいなど加工が難しいため歩留まりが悪く、本来は量産に向いていない。新開発の製品であれば量産も可能になる」(説明員)と説明する。

 2007年までに実用化を目指すという同社では、残された課題として「色」の問題を挙げている。「これまでのノートPCでは、カラーリングを黒やグレーにしてきた(4月11日の記事参照)。こうした色では実績があるが、カラーバリエーションの豊富な携帯電話の場合は、さらに研究が必要」

 実際には、「黒だから簡単、赤や白だから難しいということではなく、どの色を作るにしても一様の難しさがある」(説明員)。ボディに塗装を施す際には、下地の部分も同色にしておく必要があるため、色の付け方や調整に、まだ研究の余地があるとした。

Photo トウモロコシを原料にして、コンスターチ、ポリ乳酸ができあがる。ここにポリカーボートを加えると一番下の植物性プラスチック素材が完成

[江戸川,ITmedia]

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