「スーパーでEdy」のその後――アサノに聞く Interview & Report: (2/2 ページ)

» 2006年05月17日 13時53分 公開
[神尾寿,ITmedia]
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 「(電子マネーの)Edyに関しては、導入した我々も、お客様も概ね満足しています。今後はFeliCa型のクレジット決済サービス導入も検討していきますが、スーパーマーケットという業態と東北人の気質からすると、プリペイド方式があっているのかな、と感じていますね。

 ただ、Edyに対して1つ要望を言わせていただくと、『紛失時の保証』を何とか実現してほしい。我々もお客様にご説明しているのですが、やはり『おさいふカードを紛失したので、チャージ分を保証してほしい』という声は多いですから。仙台でもSuicaが普及し始めて、あちらが紛失時の残額保証ができるだけに、そういった声は大きくなっています」(光本氏)

Edyが日常的に利用されるスーパー

 インタビュー終了後、アサノ相の原店にて、店内の取材を行った。昨年の取材から1年が経ったが、Edyの利用は完全に定着していた。筆者の取材中も、お年寄りから子どもを連れた若い母親まで、多くの人がEdyで買い物をしていく。

 相の原店はすべてのレジがEdyに対応するのはもちろん、Edyチャージ機が3台設置され、さらに残額確認専用機も導入されている。来店者はまずチャージ機で残額確認やチャージをして、買い物を始めるケースが多かった。

 電子マネーやおサイフケータイの黎明期から、積極的に新サービスを自らのビジネスに取り込んできたアサノ。その現在の姿と要望には、先達ならではの重みがある。

photo アサノ相の原店
photo 来店したお年寄りが、手慣れた様子でEdyのチャージを行う。その利用風景にはまったく違和感がない

photo もちろんレジはすべてEdy対応だ

photo Edyチャージは店内に3台設置されている
photo おさいふカード利用者は残額確認のニーズが高いので、チャージ機とは別に残額確認専用のリーダー/ライターが置かれている
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