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インテルの出資でPCに進出するEdy (1/2)

電子マネー「Edy」を運営するビットワレットに、50億円を出資したインテル。インテルの目的は、そしてEdyの普及を後押しする理由は何だろうか?
2006年04月26日 11時01分 更新

 インテルキャピタルは4月18日、非接触IC・FeliCaを利用したプリペイド型電子マネー「Edy」を運営するビットワレットに50億円を投資することを発表した(4月18日の記事参照)。プロセッサメーカーであるインテルが、ビットワレットに投資する目的は何だろうか。

モバイル&デジタルホームでEdyを使う

 インテルの目的は、PCインターネット環境でEdyを決済手段として使えるよう、Edyが使えるシーンを増やし、普及を促進することだ。インテルが想定している利用シーンは、大きく分けて2つあるという。

 1つは、ノートPCを外に持ち出し、公衆無線LANスポットなどを利用する時だ。公衆無線LANを数十分利用したとして、アクセスチャージは数百円。こういった少額の支払いを簡単に行える方法として、確かにEdyはマッチしている。

 2つ目は、家庭でデジタルコンテンツ(動画や音楽など)をPCでダウンロード購入した場合の決済方法としての使い道だ。別の記事でも触れたように(4月21日の記事参照)、PCインターネットの世界では、コンテンツは無料なのが当たり前。ブロードバンド環境が整い、家庭用のPCへコンテンツ配信することはたやすいが、どのようにユーザーへ課金するかが課題だった。そこをEdyで実現したい考えだ。

 インテルキャピタルはインテルの投資部門で、新しい技術やベンチャー企業へ投資を行っている。インテルは特に日本では「Centrino」のモバイルと、「Viiv」のデジタルホームの2つのプラットフォームを重視しているという。Edyの普及は、モバイルとデジタルホームの両方の戦略にマッチする、とインテルでは見ているわけだ。

なぜEdyなのか

 インテルがEdyのメリットとして挙げるポイントはいくつかある。まず、リーダー/ライターに“かざすだけ”という簡単さと即時性。IDやパスワード、PINを入力する必要がない。また、都度課金や少額の課金にも適している。

 またEdyは社員証や学生証にも入れられることから、PCへログインする際のID代わりに使ったり、オンラインバンキングの認証用に使ったりといった使い道も考えているという。

 しかしこれらは、FeliCaなどの非接触ICを利用した決済方法であれば、他のサービスでも可能なことだ。iD、QUICPay、スマートプラスといったクレジット決済サービスでもいいし、同じ電子マネーであればSuicaという選択肢もある。「プリペイドかポストペイかという点にはこだわっていませんでした。ただ、発行数の多さや実績、知名度の高さ、全国で利用できるという点がEdyのいいところ。実生活で使える電子マネーなら、外のお店でも、家のPCでも同じように使える。外と中とで自然な流れがあり、受け入れられやすいと判断したためです」(インテル広報部)

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[吉岡綾乃,ITmedia]

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