Intel、「Edy」のビットワレットに50億円投資

» 2006年04月18日 19時23分 公開
[ITmedia]

 米Intelの投資部門Intel Capitalは4月18日、プリペイド型電子マネー「Edy」を運営するビットワレットに50億円を投資すると発表した。Intelが普及を進めるデジタルホーム技術「Viiv」上で安全かつ簡単にコンテンツ料金などを電子決済できる手段として、Edyの普及を共同で進めていく。

 ビットワレットが発行する転換社債型新株予約権付社債を引き受ける形で投資した。転換条件は明らかにしていないが、全額転換した場合は筆頭株主のソニーグループ(34.5%)、NTTドコモ(15.9%)に次ぐ出資割合になるもようだ。ビットワレットは調達資金を、加盟店向けのEdyリーダ・ライタの整備などに充てる計画だ。

 Edyは4月1日時点でカード・携帯電話合計で累計約1700万枚を発行。約3万1000軒の店舗や約1400のECサイトで利用でき、3月の月間利用件数は約1250万件と「利用ペースは加速している」(川合成幸社長)。

 Intelは「Centrino」のモバイル、Viivのデジタルホームの両分野の強化を図って関連企業に投資しており、国内では日本通信やデジオン、オンキヨーなどに出資している。Edyはモバイル、デジタルホームの両分野にまたがっており、「モバイル、PCで様々な新しい利用形態が生まれるだろう」(インテルの吉田和正共同社長)と有望視している。

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