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特集・おサイフケータイでクレジット:
スマートプラスとはどんなサービス?
UFJニコスが進める、FeliCa携帯/カードを用いたクレジット・キャッシングサービスが「スマートプラス」だ。どのような特徴があるのかを、詳しく見ていこう。
現在日本で、おサイフケータイで利用できるクレジット決済サービスは3種類ある。ここではUFJニコスが開発した「スマートプラス(Smartplus)」について、サービス内容を詳しく紹介していく。
クレジットカードに近い仕様で、キャッシングも可能
スマートプラスは、日本信販(現:UFJニコス)が開発した、非接触クレジット決済システムだ。2004年5月にiモードFeliCa端末を用いた実証実験を行い、2005年からサービスを開始、10月にはスマートプラスの積極展開をうたった発表を行っている(2005年12月12日の記事参照)。非接触ICとしてFeliCaを採用している点は、iDやQUICPayと同様だ。また、QUICPayと同様、カードタイプ(FeliCaチップを内蔵した「スマートプラスカード」)と携帯タイプがある。
スマートプラスは、FeliCaチップを内蔵した携帯とカード(写真)の両方で利用できるUFJニコスでは、スマートプラスを技術仕様と位置づけ、無償で公開している。スマートプラスの仕組みを使いたいと考えるカード会社は、利用料を支払わずに使うことができる。
最大の特徴といえるのが、プラスチックのクレジットカードに極めて近い仕様であることだ。スマートプラスでは、国内で流通しているプラスチックのクレジットカードと同様の「JIS II」と呼ばれる規格に沿って、カード情報などの情報がFeliCaチップに書き込まれている。そのため、流通店舗の既存のPOSシステムにFeliCa用のリーダー/ライターを増設するだけで、比較的容易に環境を作れるのが特徴だ。
プラスチックカードと近い仕様を生かし、決済だけでなく、キャッシングにも対応している(iDやQUICPayは決済のみで、キャッシングには現状未対応)。
三菱東京UFJ銀行のATM端末204台は既にスマートプラスに対応しており(2005年10月の数字)、銀行のATMでキャッシングができる(2005年7月29日の記事参照)。スマートプラス対応のATM端末は2005年度末までに約400台設置される予定。その後も増えていく見込みだ。
三菱東京UFJ銀行のFeliCa対応ATM端末。スマートプラスを使ってキャッシングが行える親カード1枚に対しスマートプラスは4端末まで発行可能
スマートプラスは現在UFJニコスのクレジットカードユーザーが、追加申請して使うようになっている。4月1日付けでUFJニコスと合併するDCカード(1月26日の記事参照)もスマートプラスサービスの提供を検討している。また、他のクレジットカード会社でも、遠くないうちにスマートプラスサービスを開始する見込みだ。
UFJニコスが、他企業・他団体と組んだ提携カード(現在約1600種類)でもスマートプラスの発行が可能。家族カードでも発行できる。親カード1枚に対し、スマートプラスカードが4枚、携帯版スマートプラス4端末まで発行できる。また、複数のニコスカードを持っている場合も、カードごとにスマートプラスを発行できる。
3キャリア全てのおサイフケータイに対応
スマートプラスが利用できる携帯電話は、ドコモとau、ボーダフォン端末のFeliCa端末(おサイフケータイ)全機種。
スマートプラスの携帯アプリは、5枚分のカード情報を持てるようになっており、将来他社からスマートプラス対応カードが出た場合には、1台の携帯で5枚まで管理できるようになっている。このうち、FeliCaチップにカード情報が書き込まれるのは1枚、残りの4枚のカード情報はアプリ上のメモリで管理する。リーダーライターで読み取れる情報はチップ上に書き込まれているカード情報であり、ほかのカード情報に入れ替えたい場合にはアプリ上で操作することになる。
iD、QUICPayと同様、リーダー/ライターにかざすだけで利用でき、サイン・暗証番号は必要ない。1回で決済できる金額の上限は99万9000円で、3万円まではオフラインで、3万円を超えるとオンラインで承認処理を行い、サーバ/カード会社へ問い合わせを行う。なお、オフラインで利用できる累積利用可能額(与信枠)は、加盟店が変更可能だ。
利用額の合計が5万円を超えると、その次の決済のときにサーバ/カード会社へ問い合わせる。利用限度枠は、親カードに準じる。
スマートプラスのアプリ上で、PINロック(パスコード)をかける設定にもできる。端末が持っているFeliCaロック機能と合わせて利用することも可能だ。紛失・盗難などの場合は、親カードと同じ盗難保険が適用される。
使える場所は……
スマートプラスに対応している店舗数は「2006年3月末ベースで、1000店以上を大幅に上回る見込み」(UFJニコス)と、iD、QUICPayに比べるとやや少ない。UFJニコスでは「スーパー、ドラッグストアーなど、『レジ前に行列ができる店舗に導入』とターゲットを明確にしているため」と説明している。
現在スマートプラスを利用できる店舗は、タスコシステムの飲食チェーン(ソバの「高田屋」、焼鳥の「とり鉄」、中華の「暖中」など)や書店のジュンク堂など。また、アサヒビバレッジサービスではスマートプラス対応の飲料自動販売機(12月12日の記事参照)を開発。一部で導入が始まっている。
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[吉岡綾乃,ITmedia]
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