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Interview:
3年目を迎えるWindows Mobile、ビジネス顧客にフォーカスするMicrosoft (1/2)
携帯向けOS市場に本格参入を図るMicrosoft。他プラットフォームに対するWindows Mobileのアドバンテージや、W-ZERO3の成功と日本市場への期待などについて話を聞いた。
PCから携帯電話に拡大を図る米Microsoftが「Windows Mobile」を発表してから3年が経過した。スペイン・バルセロナで開催されている「3GSM World Congress 2006」では、同社のスティーブ・バルマーCEOが基調講演に登壇。「モバイル業界の敵ではない。友である」とアピールし、オペレータや端末メーカーに受け入れられていることを強調した。
MicrosoftのCommunications Sectorアジア太平洋地域・日本担当ゼネラルマネージャーのミケル・バーホーベン氏、モバイル&エンベデッドデバイス部門アジア太平洋地域担当ディレクターのジェイソン・リム氏に、3GSMの会場で、同社のモバイル分野における取り組みについて話を聞いた。

ミケル・バーホーベン氏(左)と、ジェイソン・リム氏(右)Windows Mobileのメリットは
――先日、ACCESSがLinuxベースのプラットフォームを発表し、モバイルOS市場に参入しました(2月15日の記事参照)。Symbian、Linuxなどとの競争をどう見ていますか?
バーホーベン氏 競争は良いことです。Windows、Symbian、Linuxは得意とする市場が異なり、アプリケーションも異なります。今後も共存し続けると思います。我々の戦略は、相互運用性を推進すること、機器メーカーによる採用を増やすこと、インストールベースを活用すること、この3つです。
1つ目ですが、Windows Mobileは、700万人の.NET開発者が活用できるプラットフォームで、Webサービスにより、.NETとJavaとの相互運用性を実現します。2つ目の搭載端末は、すでにSamsung、Motorola、LGなどが採用しており、今後も増やしていきたいところです。3つ目のインストールベースですが、Outlookユーザーは4億人、Hotmailユーザーは2億人います。この人たちはMicrosoftの顧客で、オペレータの顧客でもあり、サービスの統合により電話とPCが連携することを望んでいます。
Windows Mobileをリリースしてから3年が経過しました。当初1社だったオペレータは現在55カ国102を数え、端末は47種揃いました。すでに600万台を出荷し、1万8000を上回るアプリケーションがあります。
――Windows Mobileの強みはどこですか?
リム氏 Windows Mobileの市場は明確で、スマートフォンカテゴリです。ネットワークが成熟し、GPRSや3Gのカバーエリアが広がり、モバイルアプリケーションが増えれば、スマートフォンの市場は拡大すると思います。すでにその兆候はたくさん見られます。中国では、Beijing Mobileのスマートフォン端末ユーザーは500万人に達しています。また、ビジネスでも、中国の公共機関で5000人のユーザーが電子政府アプリケーションを利用している事例があります。
Microsoftの強みは、ソフトウェアとサービスにあります。Windows Mobileの特徴として、柔軟性があります。オペレータや開発者は、このプラットフォームの上に容易にアプリケーションを構築できます。開発者は新しい言語を使うことなく、.NETフレームワークを使ってWindows Mobile向けアプリケーションを開発できます。

Communicatorでは、コンタクトリストのオンライン状況が分かる(左)。IM、VoIPもサポートしている(右)――PCベースの既存顧客の活用はMicrosoftにとって重要になると思いますが、具体的にどのような戦略ですか?
バーホーベン氏 4億人いるOutlookユーザーのほとんどがビジネス顧客です。我々のターゲットはここにあります。例えば、今年の3GSMで発表したCommunicator Mobile(Office Communicatorのモバイルバージョン)では、GSM、3G、無線LANを経由してExchange Serverにアクセスし、コンタクトリストを表示します。メンバーのオンライン情報が分かり、位置情報を取るサーバがあれば、どこにいるのかも分かります。もちろん、機能をオフにすることもできます。さらに、オフィス、携帯電話、PCつまりIP電話に電話をかけたり、SMSや電子メールを送ることもできます。
オペレータはVoIPを好みませんが、すでにSkypeはWindow Mobileに対応しています。Communicator Mobileならデータ通信につながり、我々と共にブランディングして収益を分けられます。さらに、我々がインフラを提供します。3Gのキラーアプリケーションがないといわれていますが、Microsoftはこれがキラーアプリケーションの一例と思っています。現実にいま動くのです。
携帯電話は接続された環境の中にある1端末に過ぎません。Microsoftでは、携帯電話というよりも接続された端末と見ており、その中に接続されたサービスがある、これが我々が描いている図です。
[末岡洋子,ITmedia]
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